京都時代…宣告 ページ38
事務所から…京都での舞台に出るように言われた…
櫻井くんとせっかく仲良くなったのに…
振り向くと櫻井くんがさっきまでいたのに…
どこへ行ったんだろう？
レッスン場の外の廊下で座り込んでる
櫻井くん？
「…おめでとうございます…
京都の舞台…がんばって下さいね…
俺…帰りますね…」
え…？ 櫻井くん？
「では…失礼します…」
え…？ 櫻井くん！ 待って！
岡田「どうした？ 大野？」
…櫻井くん…帰っちゃった…
岡田「…大野？」
…泣いてた…どうして…？
岡田「仲良くしてる先輩が２年近くいなくなるからじゃないか？」
…そうかな？
…櫻井くんと話したいけど…
岡田「明日来るんじゃないか？
明日話せばいいだろう 大野、呼んでるぜ？」
…ああ…行って来るよ…
…結局…櫻井くんは…
俺が京都へ行く日まで…
レッスン場には来なかった…
京都へ行く日…駅のホームに櫻井くんがいた…
目に涙を溜めていた…
櫻井くんからの電話とメールが…
「大野くん…今まで本当にありがとうございました
京都の舞台…がんばってください！
本当にありがとうございました！」
「…大野くん…！
本当に…ありがとうございました…
もう二度と会えないかもしれないから…
俺はしあわせでした…
しあわせをくれただけで…嬉しかったです…」
…なに？
この内容…
遺書か…最期の言葉みたいだ…
メールをしても…返信はない…
俺は岡田にメールをした
岡田…俺の変わりに…櫻井くんを頼む…！
岡田からの返信は「任せろ！」だった
本当に…岡田…俺の変わりに…
櫻井くんを頼むよ…
なにかしらある気がするんだよ…
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作者名：伽羅 | 作成日時：2021年8月13日 11時
