再会…バレる ページ32
翔が検診に行くというのでついて行った
アットホームな病院で病院らしくない…
妊婦さんが多い気がする…
診察室から翔の主治医が俺を呼んでいると言う
翔と交代で入ると…医師らしくない人が…
「ああ…あなたがそうでしたか♪
癒しの力を持っていますね♪」
え…?
なんで知ってるの?
「翔さんから翔さんを守るようなオーラがね♪
でも…今のままでは…守れないよ?」
…わかってます…これから今まで以上鍛えます!
「そう…翔さんを守るのなら…
怒りとそれに連なる感情は持たせないように…
澪さんいいですね?」
…なんで…俺を澪と呼ぶ…
俺は名前は言ってない…
「言わなくてもわかりますよ…
大野澪さんでしょう?」
俺は智だ…澪では…
「いいえ…澪さんでしょう?
あなたと出逢って翔さんの運命が変わった…
それは…澪さんも同じ…
癒しの力がもっとほしいのなら…
おいらが教えてもいいよ…」
え…?
「翔さんを守る手段も教えてもいい…
ただし、条件がある…」
条件って?
「翔さんを守る決意のある事
翔さんの病状は公言しない事
それくらいかな?」
そんな事…わかってるよ!
「じゃあ、その気になったら教えてくださいね
とりあえず翔さんのペンダントには…
発作の薬が入ってます…
発作が起きれば…押さえつけてでも飲ませてから
ここに運んでくださいね?
澪さん…頼みます?」
ああ…わかりました…
診察室から出ると不安そうな顔の翔…
病状を聞いてたんだよ♪
大丈夫だよ♪
そんな不安な顔しないで?
あまりにも不安そうだったのでキスをした
ガクッと力が抜けていく翔
そのまま抱いて連れて帰った…
あの先生は…どこまで知っているのか?
食えない先生だよ…
翔は俺を掴んだまま離そうとしない…
まるで…俺にしか甘えられない甘えん坊のようだ
翔…一緒にがんばろうな…
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作者名:伽羅 | 作成日時:2021年8月13日 11時