episode7 [坂田side] ページ8
そして流れで一緒に登校中のオレ達。
たわいのない話で盛り上がってると笑顔で頷いてくれたり、純粋にしっかり目を見て話す姿にまじで感動してる！！
ほら、喋りかけてくれる女の子はたくさんいるけど皆なんて言うかオレを見ていると言うよりは自分がどう見られたいか必死っていうか下心見え見えって言うか、
まあ、とにかく女の子と二人っきりで会話してて純粋に楽しいなと思えたのは久々だった。
自分のイメージとか相手への印象とか考えずに話すのってこんなに楽だったっけ
もっとこの子と話してみたいな〜なんて思ったけど、どうやらここまでみたい
学校に近づく度徐々に同じ制服を着た生徒が増えてくると、声をかけられる回数も増える。
「おはよ〜さかたん！今日もかっこいいね」
「ねぇ、LINE未読のまんまなんだけど〜」
「暇な日いつでもいいから教えてよぉ」
あ〜正直めんどくさい。
誘ってくれたり声掛けてくれたり、そりゃありがたいよ。でもさー、さすがに毎日何人からもくるとちょっと疲れるっていうか、
しかも見え見えなんだよね。
オレはお得意の愛想笑いでテキトーに諂う。
「すごい人気ですね…笑」
「もう慣れちゃったよね笑」
隣からこそっとかけられた声にオレは苦笑いで返した。
初日からこんなに沢山の人に囲まれて驚いたに違いない。奢ってもらったうえに本当に申し訳なくなった。
「大丈夫？ごめんね。」
とこっそり、への突っ張りにもならない言葉をかけてみたけど
「あれ」
既にその子の姿はなかった。
どこ行ったんやろ。
てかオレ名前も聞いてないや。
そーいうところだぞ坂田
オレの脳内にうらさんの声が谺響すと、自分のダメさ加減にまた勝手に落ち込むのであった泣
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作者名：生春巻き | 作成日時：2018年8月7日 20時
