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Aの言葉が耳の中で反響する。
別れよう…？？？
5年間も付き合ってきたのなら
…いや、年数に囚われているわけではない。
確かに今まではAと付き合うのが義務っぽいと感じたことはあった。
それがマンネリ化なのだろうが。
いざ、Aが自分から離れていくとなると、俺の中でAの存在が大きかったことを知らしめられる。
『…は、はは…嘘やろ？嫌や、俺は。別れたくない。愛してるから』
引き留めようと考えれば考えるほど、安っぽい言葉しか出てこない。
「ごめん…もう好きな人ができたんだ。センラより愛を伝えてくれる人。私を必要だって、態度で示してくれる人。」
嫌な予感はどんどん募る。
『…さっきの電話の相手…？』
Aは目を伏せて、コクリと頷いた。
離したくない、行かないで。
そう言ったとしても、Aはきっと戻ってこない。
もう、遅すぎるから。
『…最後にしよ？…Aを近くに感じたい』
「な、何をするの？？」
『大人ならわかるやろ？』
そう言ってAの耳を甘噛みする。
「やっ、やめてっ！私にはもうあの人がいるの！」
信じられない出来事に、動きが止まる。
Aにここまで拒絶されたのは初めてだ。
そんな時、バイクが止まる音と同時に聞き覚えのある声が響き渡る。
「Aっ！」
「あっ、坂田っ！」
そう言って飛びつくA。
なんで。どうして。お前がここに。
「あれぇ？センラやん、あ、もしかしてAの元カレってセンラやったん！？」
この煩いのは、坂田。
俺と1歳違いの部下だ。
敬語が使えないとのことで、タメ口を許している。
『な、なんで坂田が…』
「坂田くんはね、いつも、私が大好きって、体で示してくれるの。今も、GPSで私を見つけてくれたの」
確かに、坂田は自分の思ったことをすぐ表に出す奴だ。
でも、おかしいと思った。
普通、彼女にGPSなんて付けるだろうか？
いや、そこまで監視なんてしないだろう、普通。
坂田は束縛癖があるのか？
「あは、混乱しとるね？俺、結構束縛強いんよ」
「でも、それくらい私のことを愛してくれてるんだって分かるから、全然苦しくないの」
そう言ってお互いに見つめ合う2人。
その眼はお互いに愛しいと感じている眼であった。
昔は、俺とAもそんな眼で見つめあっていたな、なんて、もう2度と訪れない思い出を思い出してしまう。
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蜜柑(プロフ) - まーかーさん» コメントありがとうございます！私もFreja大好きです！楽しんでいただけて嬉しいです！読んでいただきありがとうございました！ (2020年8月11日 15時) (
レス) id: e405411bb6 (このIDを非表示/違反報告)
まーかー(プロフ) - Freja好きなので読ませていただきました！めっちゃドキドキしました(･´ω`･) (2020年8月11日 14時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - 羅琉さん» コメントありがとうございます！ドロドロでぇす（？） (2020年7月15日 20時) (レス) id: e405411bb6 (このIDを非表示/違反報告)
羅琉(プロフ) - ドロドロだぁ (2020年7月15日 19時) (レス) id: b0d47f7052 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ナナ。さん» コメントありがとうございます！分かります！私あんまりドロドロ系読まないんですけど、Freja聴いてふと書きたくなっちゃいました(｀・ω・´)更新頑張ります！(*´∀｀*) (2020年7月11日 15時) (レス) id: e405411bb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2020年7月8日 19時
