Prologue【ふたりでひとつ】�� ページ5
ある日の快晴。それは何の変哲もない日常。
“＿＿”と“＿＿”は二人で居れる幸福を感じながらも、世間の汚さや人間の醜さに飽き飽きした毎日を送っていた。
『……ん？なんだ…？これ……』
普段は友人の手紙しか入っていないポストの中に見知らぬ手紙が入っている事に気付いた“＿＿”は即座に取り出し、“＿＿”が居る自室へと向かった。
『“＿＿”！この手紙知ってる…？』
『えっ？……な、なぁに…？それ………』
本人も知らないのか、訝しげの表情で“＿＿”が持っているものを見つめる。
『…“＿＿”も知らないんだね………』
『うん……』
告げられた言葉に“＿＿”は素直にコクンッ、と頷く
『……んー…なら、間違えて送られた…？』
顎に手を当てて、考える仕草をし出した“＿＿”に“＿＿”は否定の言葉を投げる。
『…それは無いと思うよ。“＿＿”ちゃん。』
『え？』
思ってもいなかった返事なのか、“＿＿”は愕然とする。
『だって、ほらここ。』
そんな中、“＿＿”がスッ、と指先で表側にある文字を指差す。そこには 二人の名前が書かれていた。
『…本当だ。』
『………………どうする…？あ、開ける…？』
『………そう、だね。…開けてみよう。』
謎の模様が入った押印をペリッと剥がし、中を開けると、折られた白い紙が入っていた。
『！？“＿＿”……！？』
『………えーと？なになに……』
中身が気になった“＿＿”は“＿＿”に聞く間も無く、紙を手に持ち、広げると、そこにはこう記されていた。
────────────────────────
拝啓 “＿＿＿＿＿”様、“＿＿＿＿＿”様
本日、貴方方を“プロゲーマー”、“アイドル”として、我が【エウリュディケ荘園】へとご招待致します。
場所は─────────となっておりますので、何卒ご了承下さい。
お二方のご来場、心待ちにしております。
荘園主。
────────────────────────
『………だって。』
最後まで読み上げた“＿＿”が“＿＿”に顔を向ける。
『……なんで名前知ってるんだ……この荘園主は………』
内容よりも自分達の名前を知っている事に気を取られた“＿＿”は呟くように言葉を述べる。
『わかんない……もしかしたら、ストーカーかも…』
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作者名：推しが足りない限界オタク | 作成日時：2021年11月26日 0時
