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Asaid
「今度の休み………暇やったら、一緒に遊びに行かへん？」
折原さんはそう言った。
今日もただいつも通り二人でお昼ご飯を食べていて、ちょっと他愛のないことを話していただけ。
休日の過ごし方について話していたから、これっぽっちも脈略がないわけじゃないけれど、それでもやっぱり突然のお誘いに驚きを隠せない。
折原さんと、遊びに行く。
ニュアンス的にも話の流れ的にも、おそらく二人きりで。
数日前の私なら喜んで頷いていたと思う。
「い、嫌やったらええんやけど…」
何も答えない私に不安を感じたのか、折原さんはさりげなくこちらを覗き込んできた。
あっちょっと待ってください、それ微妙に上目遣いってやつですよ。
「嫌なわけないです！」
折原さんのとった行動の可愛さにやられた私は、大声をあげて返事をしてしまった。
折原さんは目を丸くしているけれど、その表情からは何処か安心しているように感じられる。
「ただ、その………」
「もしかして、用事でもある？それなら無理せんといてや」
「違うんです、そうじゃなくて」
センラさんと二人で出掛けるだなんて、そんな夢みたいなことを私が体験していいのだろうか。
私はセンラーじゃないから、少し引け目を感じてしまう。
折原さんのことが大好きでも、歌い手として一番好きなのが坂田さんであることは変わらない。
そんな私がセンラさんと遊びに行っていいのだろうか。
折原さんへの気持ちにも、蓋をするって決めたし……。
「ほんまに、何かあるんやったらええよ？」
ほんの少し、悲しそうに眉を下げた表情で折原さんはそう言った。
そんな表情で言われても説得力ありませんし、何かあるわけじゃないんです。
でも折原さんに「センラさんと遊びに行くなんて恐れ多いです」なんて言えるわけない。
「その、着ていく服とか……ないなって」
なんとかして今まで悩んでいた理由を言おうと思った結果、口から出たのはその一言だった。
センラさんの横を歩けるような素敵な服は確かに持ち合わせていないので、あながち間違いではない……かな。
「なんや、そんなこと？」
折原さんは嬉しそうに笑った。
「それなら一緒に買いに行けばええやん」
いいな、この笑顔。
こんな笑顔を見れるのは私の特権なのかな？
その事実に、ほんの少しだけ優越感を感じてしまった。
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響 - これからも頑張ってください！長文失礼しました。（続きです。初めてこんなにコメント書きました(笑)） (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 日替わりのほうで予告を見て読ませていただきました！語彙力ないのでうまく伝えられるかわかりませんが一つ一つのお話がしっかりしていて話の展開も全然急じゃないのに飽きなくてすっごくいい作品でした！個人的には番外編の志麻さんが出てくるお話が好きです（笑） (2022年3月2日 17時) (レス) @page44 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
坂ちゃん(プロフ) - やばい。すげぇ似てる。私、恋人いるんですけど、坂田家なんです。その上恋人の好きな色は黄色... (2018年12月24日 11時) (レス) id: 2e3d2564c8 (このIDを非表示/違反報告)
せらてゃ - 全て読ませて頂きました！！小説読んでて初めて笑いましたwwおもしろいとこがたくさんあって笑っちゃいましたwもうかわいかったです！！これからも頑張ってください（＞＜） (2018年11月25日 1時) (レス) id: 838c277702 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとふぃっしゅ(プロフ) - つぼみさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです……。少し先になってしまうのですが、坂田さんの短編を書かせて頂きたいなとは思っているので、気長にお待ちください！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: b3ad7ee62f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいとふぃっしゅ | 作成日時：2018年9月8日 22時
