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Aside
「私だって、折原さんのこと大好きです！！その、恋愛、感情……で」
私は思っていることをストレートに口にした。
恥ずかしくなってきたせいで、少しずつ言葉が小さくなってしまったのは仕方ない。
周囲の人達はもう各々の食事や会話に戻っているけれど、それでもなんとなく意識してしまうのだ。
「じゃあ、なんで付き合ってくれへんの？」
「それは、」
少し威圧感のある声に、思わず言葉が詰まってしまう。
私が折原さんをセンラさんだと気がついていることを、言ってもいいのだろうか。
……そのことに気がついていたのにも関わらず黙っていたことを言ったら、嫌われてしまう？
そんなことに怯えてる場合じゃないよね。
今、私は折原さんの気持ちを踏みにじろうとしているんだ。
嫌われるのを恐れる資格なんて、ない。
「折原さんが、センラさんだから……です」
「え」
折原さんは拍子抜けしたような声を出した。
哀に満ちていたその瞳に焦りの色が見えて、やっぱりバレちゃダメだったんだな、と認識する。
「いつから気づいてたん」
「坂田さんの缶バッジを一緒に探していただいた、次の日、です」
「そんな前から……」
折原さんは絶句したように、肩の力を抜いた。
ずっと黙っていたこと、怒られるかな。嫌われてしまうのかな。
「黙っていて、ごめんなさい」
深く頭を下げた途端に、頭に優しい感触を覚える。
数秒後、折原さんが私の頭を撫でているのだと理解した。
「ごめんなー、俺のこと気遣って、知らんふりしてくれてたんやろ」
ポンポン、と軽く撫でられるとすぐに手は離れ、温もりだけがほのかに残る。
顔を上げて折原さんを見ると、なんとも表現のしにくい、柔らかい笑みを作っていた。
「でも、なんで俺がセンラだったらあかんの。結局、Aが坂田へのガチ恋だからってのが本当の理由ちゃうん」
「だっ、から、私も、折原さんのこと好きだって言ってるじゃないですか、likeじゃなくてloveですよっ…」
「じゃあなんで付き合ってくれへんの」
おかしいな、ついさっきも同じやりとりをした気がする。
さすがは京都が生んだナルシスト……自分に自信があるのかそうではないのかわからないけれど、折原さんはなかなか食い下がってくれない。
そういうところも好きなんだけれど。
「私と折原さん……私とセンラさんじゃ、釣り合いません」
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響 - これからも頑張ってください！長文失礼しました。（続きです。初めてこんなにコメント書きました(笑)） (2022年3月2日 17時) (
レス) id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
響 - 日替わりのほうで予告を見て読ませていただきました！語彙力ないのでうまく伝えられるかわかりませんが一つ一つのお話がしっかりしていて話の展開も全然急じゃないのに飽きなくてすっごくいい作品でした！個人的には番外編の志麻さんが出てくるお話が好きです（笑） (2022年3月2日 17時) (レス) @page44 id: 7b474202c0 (このIDを非表示/違反報告)
坂ちゃん(プロフ) - やばい。すげぇ似てる。私、恋人いるんですけど、坂田家なんです。その上恋人の好きな色は黄色... (2018年12月24日 11時) (レス) id: 2e3d2564c8 (このIDを非表示/違反報告)
せらてゃ - 全て読ませて頂きました！！小説読んでて初めて笑いましたwwおもしろいとこがたくさんあって笑っちゃいましたwもうかわいかったです！！これからも頑張ってください（＞＜） (2018年11月25日 1時) (レス) id: 838c277702 (このIDを非表示/違反報告)
ほわいとふぃっしゅ(プロフ) - つぼみさん» そのように言っていただけて本当に嬉しいです……。少し先になってしまうのですが、坂田さんの短編を書かせて頂きたいなとは思っているので、気長にお待ちください！！ (2018年10月29日 18時) (レス) id: b3ad7ee62f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほわいとふぃっしゅ | 作成日時：2018年9月8日 22時
