【アカギ】神出鬼没の。

学生 ページ10

「おはよ！A！」

この子は親友のサヤ。

「おはようサヤ！」

「…？どしたの？疲れ顔だね！」

さすが親友なだけあって、すぐに私の異変に気づく。
そこでまた私は昨日の出来事をぜんぶ話してしまった。


「アカギ……私も聞いたことはあるかも

麻雀なら少しは分かるし…

高レートの勝負を挑んで来る鬼だとか…」

言ってることはカイジさんと同じ、やっぱりアカギさんは怖い人…？

そんなふうに思っていると


「赤木しげるを知ってるんですか…？！」

思わぬ横槍、クラスメートの井川ひろゆきである。

「ひろくん…アカギさんを知ってるの！？」

机が大きな音を立てる。


「ええ…何度か卓を囲んだ仲で…！」

まさかアカギさんを知ってる人がこんな身近に居るなんて…！


「ね、ねえ…もしかしてアカギさんと会う予定とかって…ないかな……？」



「…どうでしょう……あの人、フラッと居なくなったりしますから…雀荘虱潰しにしていけば会えるかも……」

「そ、そっか…」


何故だか少しがっかりしてしまう。

「……なぜ、アカギさんに会おうと…？」

ひろが神妙な顔つきで聞いてくる。

「それは…」
「A、アカギさんの事が好きなんだよ！」

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