大人 ページ29
夏休みといえば課題。
バイト、麻雀、課題の繰り返し。
机の上にはノートと教科書、それからサヤに借りた麻雀の牌。
「はあ〜〜……」
時計の針は午後10時を差す。
夏の虫、心地いい音がする。
気分転換にと、私はアパートを出た。
とりあえずコンビニにでも行こうと明るい通りに出てみた。
こんな時間でも都会は賑やかで、人に流されないようにしっかりと歩く。
私がバイトをするコンビニまで歩いてきてしまった。
レジには眠そうなカイジさんが居た。
「あれ……Aさん？」
寝言のような言葉。
「カイジさんこんばんは！
ちょっと気分転換に出てきちゃいました！
お会計お願いします！」
カイジさんの「あの言葉」を思い出して、すこし恥ずかしくなるが、平静を保って声をかけた。
カイジさんも気にするそぶりはなく、
「ん、580円になります」
やっぱりアレはただの忠告だったのかと少し暗くなる。
「カイジさん、頑張ってね！
じゃあ、また！」
カイジさんの肩をぽんと叩き、コンビニを出ようとすると…
「待って」
人のいないコンビニ、カイジさんの声が響く。
「…オレのあの言葉、
…忠告の意味もあるけど、
その、………本心だから」
「………え…」
カイジさんはそれだけ言うと
「わ、分かったら帰れって！」
と、ぐいぐいと私を押した。
「あわ…」
外まで出ると、カイジさんは優しく私の頭を撫でた。
「……気ぃつけて帰れよ」
包み込むような優しさに、
鼓動が早くなるのを感じた。
『カイジさんのこと、好きなの？』
まさか、ね…
だって私、…………アカギさんのこと…
…好きなんだから…
初めて自覚した。
でも本心は分からない。
帰り道、ただただ悶々としていた。
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…！（笑）研修旅行ネタもお楽しみに…！:-)続編もできたのでよろしければどうぞ！ (2016年3月30日 11時) (
レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんｗｗｗそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...！ (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…！！これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…！ひろにはこれから頑張ってもらいますね！もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...！！！ (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね？！？！あああもう続きが気になってしょーがない！！戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戦犯にわか | 作成日時：2016年3月24日 3時
