親友 ページ28
夏の昼下がり、
私は親友といた。
「ねえ、…私ってかわいい？」
「……口裂け女？」
真剣な私に、サヤは冗談混じりで返答する。
「…じゃなくて！」
「ハハッ、冗談冗談！
かわいいよ、Aは！
…ってかどうしたの？」
氷の入ったコップを机に置き、私を真っ直ぐ見つめる。
「なんかあったの？」
サヤは鋭い。
私よりも私のことを知ってる気がして、
やっぱり安心する。
「…うん、実はね、……」
バイト、カイジさんの事を話してみた。
ただの忠告だとは思うけれど、
なぜか心に留まって、もやもやする。
「……またライバルが増えたな…」
「え？」
「あっ、いや何でもないよ！
…その、カイジさん、って人、
きっと忠告だったんじゃないかな？たしかに賭け事なんて学生のすることじゃないし、女の子ならもっと危険だし」
嘘をついた。
サヤにとって応援すべきはひろとA。
見ず知らずのバイト仲間なんて、応援するに値しないだろうと、切り捨てたのだ。
「…そうだよね、…うん、
でも私、…初めてで、そんなの。
もやもやしちゃうんだよね」
「……カイジさんのことが好きなの？」
「きっとそういうわけじゃないんだけど…
…分かんない」
ガールズトークはまだ続く。
鋭いサヤとは打って変わって、Aは恋愛には奥手だった。
好きな人を陰ながら見つめるような、話しかけることすら躊躇うような子だ。
「モテ期、だね」
…これはひろに報告だ。
心底、サヤが一番応援しているのはひろ。
同年代で、話も合う。
成人男性相手の恋愛なんて報われないと思った。
「…でも、Aが好きなようにしなよ。
アカギさんでも、カイジさんでも、ひろでも、
Aが自分で決めなきゃ。
自分が一番幸せになれる人を選びなよ！」
「サヤ……ありがとう…！
でもなんでひろくんなの？」
サヤのこの言葉は心に沁みた。
やっぱり私のことをよく知ってくれてる。
「えっ？…あ………
ま、まあ…一番近くの男子だし、ね！？」
油断したサヤ、ここで墓穴…
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戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» 天さんももっと活躍させたいんですよね…！（笑）研修旅行ネタもお楽しみに…！:-)続編もできたのでよろしければどうぞ！ (2016年3月30日 11時) (
レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» 天さんあかんｗｗｗそしてちらつく研修旅行に既にワクワク...！ (2016年3月30日 10時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
戦犯にわか(プロフ) - ハピネスゾンビさん» ひいい…嬉しいお言葉…！！これからもちょくちょくイラスト載せようと思います…！ひろにはこれから頑張ってもらいますね！もちろんカイジにも…(小声) (2016年3月30日 0時) (レス) id: 26c8f236c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - ひろゆきに期待が高まる...。そしてイラスト拝見しました、絵画かと思った...これは想像しやすくてありがたい...！！！ (2016年3月30日 0時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハピネスゾンビ(プロフ) - 戦犯にわかさん» ってことは両思いワンチャンですかね？！？！あああもう続きが気になってしょーがない！！戦犯さんとこの小説に感謝です... (2016年3月29日 12時) (レス) id: 8aead49c71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戦犯にわか | 作成日時：2016年3月24日 3時
