【アカギ】神出鬼没の。

会話 ページ23

３人が帰った後、天とアカギはしばらく雀荘で話していた。

「……本当かよ、あの嬢さんがアカギに惚れてるって」

アカギがそんな嘘をつくとも思えないが、あまりに信じ難かった。

「…さあね」

「さ、さあねってお前…！」
つくづく掴めない男だ。

「だって天さんだって言ったでしょ…

オレには女だとか恋愛の類には全く知識が無い

こんな経験初めてなんだよ」

ゆっくりと煙を吐き出す。


「…どんな感じなんだ？惚れるってのは…」

「え〜……」
あのアカギからそんな言葉が聞ける日が来るとは…。

「……そりゃあ

なんかこう……う〜ん………」
言葉で表せと言われれば難しい。

「…あの嬢さんに聞いてみるといいんじゃねえか！？」
我ながら人任せだと思ったが仕方ない。

「ククク……嫁がいるのにそのザマか…」

「うるせえなあ…！」
冗談混じりに会話が続く。


「だがなアカギ、お前があの子をどう思ってるかは知らねえが、あまりこっちの世界に引きずり込むな。
まだ学生、まして女じゃ生きてけねえ」

「……そんなことはアイツが決めること…

オレには関係ないね」

「…………………アカギらしいな


…まあ、分からないことは本人に聞くといいさ」


アカギは天井を見つめ、目の前の未経験を解決しようとしていた。

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