先輩と私！

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A「あ、先輩」


移動教室のため歩いていると
友達と歩く吉野先輩が


由佳「え、どれどれ」


由佳が興味津々に私の横から
顔を出した


由佳「あの、真ん中の先輩？」


A「うん」


由佳「か、カッコいい…」


A「でも、性格悪い」


…でもないか。
優しい所もあるし


由佳「全然OK！！」


A「何がOKなのさ…」


由佳「うふふ〜」


由佳が先輩から目を離さない


由佳「カッコいい…」


A「授業始まるから行くよ」


そんなに言うなら
図書委員変わってよ…


席に着くと松尾君が
ニコッと微笑む


太陽「遅かったな」


A「ちょっとね」


太陽「なぁ、委員会どうなん？」


A「うーん、よく分かんない。いやいややってるし」


太陽「俺もや」


A「それにペアの先輩怖いし…」


太陽「誰なん？」


A「吉野先輩」


太陽「名前聞いたことある」


A「有名っぽいしね。松尾君は？」


太陽「俺は、隣のクラスの奴」


A「私も同学年がよかった…というか、松尾君がよかった」


太陽「え？」


A「…え」


やだ！！
口に出してた！
どうしよう、どうしよう…


太陽「俺も、市川さんとがよかったなぁ」


A「や、気使わなくていいよ…」


太陽「気なんて使ってへんって
ほんとやで？」


A「あ、ありがとう」


心臓をギュッと掴まれた気分
太陽君、カッコよすぎ…

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