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失う。 ページ9

*


『ねぇ、どこにいるの?』

『お願いだから出てきて...!』


僕はまたきっと大切な人を失う。

両親を失い、近所の商店のおばさんも失った。

これで弟がいなくなったら僕はどうなる?

いっそ僕が死んでしまえば

周りの誰も死なないのでは?


「うわぁぁぁーん」

「怖いよぉぉー!!」


...え?


『貴愛...?』

「...ねーちゃん?そこにいるの?」

『いるよ!ここに!』

「なんか足から血が...」

『え?』

「血が出てるの!!」

『血?!』


僕は死にたくても死にきれないようだ。

無駄。→←似合う。



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作者名:星琉翔 | 作成日時:2016年8月17日 19時

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