タオル。 ページ11
*
『貴愛ー?』
「はーい!」
『もう痛くないの?』
「うん。ねーちゃんは心配しないで!」
また、僕は必要ないと言っているみたいだ。
僕が頑張れることを頑張っても何も言わない。
なのに僕を否定する。
誰も彼も僕は必要とされないんだ。
いっそ死んでしまおうか。
首にタオルを巻いた。
「ねーちゃん?!何してるの?」
『貴愛だってAちゃんのこと嫌なんでしょ。』
「そんなこと...」
『気使わないでいいよ。死んだ方がいいでしょ?』
「じゃあ、おれはなにしたらいい?」
「ねーちゃんがしんで誰もいなくなった所で。」
『そんなの自分で考えればいいじゃん。』
「おれは何もできないんだよ。」
『なにがよ。洗濯機だって回せるじゃない。』
「ねーちゃんがやってたからでしょ?」
「おれは人のマネしかできないの!」
『そう。いいからタオル締めて。』
「やだよ!死なないでよ。」
「死んでなんて言ってない!!!」
『もうAちゃんが耐えられないからいいの。』
『貴愛になんと言われようが関係ない。』
『ばいばい。』
「やだ...やめて...お願い。」
僕は苦しくなりました。
自分で心を締め付け
自分で首を締め付けたことに。
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←無駄。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星琉翔 | 作成日時:2016年8月17日 19時