背伸びして、ちゅーっ！*5th【赤葦京治】

Straightening back*165 ページ21

〜赤葦ｻｲﾄﾞ〜







貴「木兎さん、行っちゃったね」




赤「そうだね。あの人がいない分かなり静かになりそうだね」




貴「ふふっ、確かに。でも、ちょっとさみしいかな・・・」







「私たちも帰ろっか」


Aはそう言って再び校内に向かう。




そういえば木兎さん、俺がバレーやめること知ってたな・・・







“赤葦バレー辞めるんだろ？大学、同じとこ来いよ、Aと一緒に！！”




“はぁ？何言ってんスか。バレーやらないって言ってるのに。”




“それって高校3年んときだけの話だろ？なら俺とまたバレーしようぜ！！”




“・・・ほんと、木兎さんって勝手極まりないですね。”







大方Aが言ったんだろうけど・・・


俺は、普通に大学とか就職とか、バレーなんて全然続けること考えてなかったけど・・・


もう1度、木兎さんとコートに立てるのなら・・・




Aも言ってたっけ。


“京治がバレーやってるとこが、一番かっこいいし、京治らしいよ！”


って・・・




ちょっと、考えておこうかな。







貴「京治ーどうしたのー？」




赤「あ、何でもない。待ってよA」







振り返り俺に手を振るAの後を追うように小走りした。




新年度、これからどんなことが待ってるんだろう・・・


＿＿＿＿Aと出会った、2年目の春が来る。

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