幽霊の彼と障害者の私は愛し合っている【nqrse】【歌い手】

1幽霊 ページ3

貴方side



性格が暗く、クラスに全然馴染めていなかった私もいよいよ今年、高校三年生。


あと、1年持ちこたえれば学生生活も終わりだ。




病気で呼吸器の管が喉に繋がれている。その呼吸器はとても重く、少し移動するだけでも一苦労だった。

そんな私を助けてくれる人なんか………



？「あー可愛いな!!本当に人間かよ！」




ほらまた来た。たまに私のことをからかいにくる人だ。私のことを可愛いなんて言って惑わしているだけ。


でも、、この人たまに浮くんです。



もしかしたらオバケの可能性……なんてないか。


重い呼吸器は下にキャスターを付けてもらい、運びやすくした。

これでも大分重いんだけど。




？「あーまた呼吸器重そうだね…俺が手伝えたら手伝いたいけど、、、人間は触ろうとすると透けちゃうからな」



また奇妙なことを……流石に授業中にこんなこと言われたら集中出来ない。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

休み時間になり、少し声をかけてみることにした。



貴方『あの……すいません』


？「えっまさか俺…!なわけないもんな〜見えるわけないから」


貴方『貴方なんですけど……』


？「うんうん。俺じゃないのは分かってるよ」


貴方『そこの“俺じゃないのは分かってる”って言ってる人なんですけど』


？「えっ？俺？」


貴方『はい。そうですよ？』



？「ぇぇえええええ！！？俺の事見えるの！？」



貴方『見えますよ？というかさっき授業中うるさk ？「まじ！？俺のとこ見えるんだ！」はい…見えていると言ってるじゃないですか…』


な「俺 成瀬悠太！今年生きてたら20歳の年です！今はそこら辺ウロウロしてる幽霊です！」


貴方『……………ぇ?』



どうやらやっぱり彼は幽霊だったみたいです。

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