幽霊の彼と障害者の私は愛し合っている【nqrse】【歌い手】

10幽霊 ページ12

成瀬くんが今日は少し悲しそうな顔をしている。


テンションもなんか低いし、やたら私のこと心配してくるし、、、。





な「ねぇ、A。2年前なんか特別嫌なこととか無かった…?」

また悲しそうな顔をして私に近ずいてそう言う成瀬くん。



『2年前……?嫌なこと……………………あっ！』


な「なんかあった！？」

私があっ！と声を漏らすと目をキラキラさせてこちらを見てくる成瀬くん。


私の嫌なこと聞いてなんになるんだろ…



『2年前は私の事大切にしてくれてたはずの人が亡くなったんだ。
私はなぜかその人との記憶が全部消えてるけど、、』


私がそう言うとまた、悲しそうな顔をする成瀬くん。


な「そっか…」


また平静を保っているように見せかけてニコッと笑ってそう答えているけど、成瀬くんはきっと今の質問に色んな意味を込めていたと思う。







今思えば、成瀬くんと初めてあったのは高校三年生になってからのはずなのに会った時にどこか懐かしい感じがあったんだよな。


もしかして、、私と成瀬くんは過去に何処かで会ってる…？









．









な「俺に頼っちゃダメだよ」



初めてあっときにこの言葉を聞いて、なに言ってるの？たよるわけないじゃん！って思ってた。


でも、、今では頼りっぱなしじゃん…。







成瀬くんに頼ることでなにか成瀬くんに害がある訳じゃないのになんで成瀬くんはあんなこと言ったんだろう。









＿＿＿＿＿＿＿＿
次の日。




月曜って学校行くやる気出ないよね…。


成瀬くんがいつも着いてきてくれるから最近はズル休みすることは無くなったけど…。







いつもの様に朝ごはんを食べて、顔を洗って、歯を磨いて、学校の制服を着て、、



『いってきまーす』


な「いってきますっ」



母「いってらっしゃい」



こんなふうに成瀬くんと「いってきます」というのも日常になった。


((追記))
お母さんは成瀬くんのことが見えません！

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