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大「Aちゃん、」
名前を呼ばれたと認識した時には、もう大倉さんの腕の中にいた。
後ろから思い切り抱きしめられて、大倉さんの息が耳元にかかる距離で。
大「Aちゃんのことが、好きです」
「・・えっ？」
大「好き、大好き」
そのまま大倉さんの方に向かされて、腕の中で優しく抱きしめられて。
大「ずっと好きやった。でも、Aちゃんに迷惑掛けてまうとかそんなんばっか考えてて。
なかなか言い出せなくて、ほんまごめん。」
「私も、です」
大倉さんの背中に手を回して、同じくらいの力で抱きしめる。
「マネージャーだからとか、相手はジャニーズだからとか、言い訳ばっかり考えてずっと素直になれなくて。でも、私はやっぱり大倉さんの事が好きでした。」
上手く言葉にできない想いも一緒にして、抱きしめる腕にぎゅっと力を込める。
「好きです、大好き」
大「ほんまに・・？」
「ほんまですよ？」
大「やばい、めっちゃ嬉しい」
「私もです」
おでことおでこをくっつけて、けらけらと笑い合って。
お互いずっと、同じことを想ってたんだって分かって。
大「ひとつええ？」
「・・なんですか？」
大「すっぴん、めっちゃ可愛い」
「・・ほら、またすぐそういうこと、」
大「Aちゃんにしか言わへんよ」
「なっ、」
大「好きも可愛いも全部、Aちゃんだけやから」
だから、Aちゃんの全部俺にちょーだい？
なんて言われたら。
「・・そういうの反則ですよ」
大「Aちゃんもすっぴんでそんな可愛いとか反則やで？(笑)」
「意味わかんない(笑)」
さっきまでのかっこいい表情も、豪快に笑うその笑顔も大好きで。
「んっ、」
どちらからともなく、唇を合わせた。
今までの隙間を埋めるように、角度を変えて、何度も、何度も。
「ちょっと・・」
そのまま自然に組み敷かれて、気がつけば大倉さんの下に。
そんなにも真っ直ぐな眼差しで見つめないで欲しい。
目がそらせなくなってしまうから。
大「ごめん、今日は寝かせてあげられへんかも。」
そのまま深くキスを交わせば、あとはもう、
溺れていくだけ。
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作者名：Seno | 作成日時：2017年8月13日 1時
