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北「で、昨日どーだったの？」
翌日、迎えに行った車の中で早々に聞かれた。
「貴重な体験で、すごく勉強になりました」
北「後輩に懐かれたらしいじゃん、さっすが」
「ほんとそういう情報どこから回って来るんですか・・」
北「意外なとこから聞こえて来るもんなんだよー」
「・・そうですか」
北「あのさ、一つ確認いい？」
「なんでしょう？」
北「Aちゃんさ、大倉のこと好きなんだよね？」
「・・わからないです」
率直な質問に、すぐに答えられなくて、でも実際本当によくわからない。
嫌いじゃない、それどころか好意も持っているほどだとも思う。
「でも何故か、大倉さんのことを考えると凄く胸が締め付けられるみたいなんです。それは、私の仕事と関係してるのか、もっと別の何かなのかもわからないんです」
北「それは、Aちゃんがマネージャーだから、ってこと？」
「多分そうです」
北「お互い真面目だなぁー。」
「・・どういうことですか？」
北「多分大倉もさ、Aちゃんのこと好きでも言い出せないのは同じことが原因だと思う。あいつヘタレだから余計なこと気にしてさ。」
「そう、なんですかね」
北「だから、Aちゃんも大倉も真面目すぎ。好きなら好きで、いいじゃん」
「・・やっぱり私、色々ごちゃごちゃ考え過ぎてたかもしれないです」
相手はジャニーズだから、とか。
私はマネージャーだから、とか。
でももうそんなことで割り切れない。
北「答え、出たみたいだね」
「はい。」
北「まぁ後は２人次第じゃない？」
「そうですね・・」
北「・・まったく手間のかかる２人だわぁ」
私、大倉さんのことが
好きです
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作者名：Seno | 作成日時：2017年8月13日 1時
