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「今日もお疲れ様でした。明日は8時なのでよろしくお願いします」
北「はーい。ありがとうねー」
北山さんを送って、私も帰路に着く。
「疲れたーっ」
家に着くなりすぐベッドに向かってダイブした。
一度横になったら起き上がるの辛いし、めんどくさくなるって分かってるけど。
枕に顔を埋めると、鼻先を掠める香水と煙草の香り。
微かに残る唇の感触。
まるで、昨日の夢は現実だったかのように鮮明に思い出せる。
・・夢じゃないのかも。
いや、まさかね？
そんなわけ・・ないよね。
"ブーッ、ブーッ "
携帯のバイブ音ではっと我に帰る。
音が鳴るようにしてあるのは仕事関係の連絡だけ。
すぐさまバッグから携帯を取り出して電話に出る。
「お疲れ様です」
『お疲れ。遅い時間にごめんね。田中さ、明日他の現場行ってもらえたりしない？』
「明日ですか？明日は北山さんの送迎を他の方にお願いできれば、全体でのお仕事だけなのでなんとかなるとは思いますけど・・」
『ほんと？いや、他のグループのマネージャーがインフルエンザで半分倒れちゃってるらしくて。
しかも新人しか居ないから現場が回らない！って連絡来てさ。明日、だからお願いできない？』
こんなこと珍しいな。
前の事務所ではマネージャーじゃなくてスタッフ派遣してなんとかしてたけど・・
まぁ、この事務所は守秘義務とか厳しいから、迂闊にスタッフ回せないよね・・。
しかも、チーフマネージャー直々の電話だし、断れない。
「わかりました。私から他のマネージャーには連絡しておきます。」
『よかったー。キスマイもよく行くスタジオでの撮影だから、そんなに心配いらないと思うし。』
「はい。・・で、明日どのグループの現場なんでしょうか？」
『あぁ、まだ伝えてなかったね。関ジャニだよ。迎えはいらないから、そのまま現場向かって。』
え。
変な声が出そうになったのを必死に抑えた。
「わ、わかりました。」
『後で詳細送るから、よろしくね』
「はい、失礼しまーす」
・・まじか。
まさかまさかの、明日限定で
私、関ジャニ∞のマネージャーだそうです。
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作者名：Seno | 作成日時：2017年8月13日 1時
