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傷の手当てが終わりしばらくするとAが私の天幕にやってきた。
A「母上、ケガをされたと伺いましたが大丈夫ですか？」
摎「A、私は大丈夫ですよ。
先ほど王騎様に手当てをしていただきました。
Aもケガをしたそうみたいですが、大丈夫ですか？」
A 「私は大丈夫です。
それより、母上、此度の戦まことに母上も出られるのですか？」
摎 「えぇ。
今回は私が大将となったのですから、いつものように先陣を切って動かなければ。」
A 「いやな予感がするのです。
どうか、今回は出るのをやめていただけませんか。」
摎 「A、あなたの気持ちは嬉しいですが、今回ばかりは譲れません。」
A 「最後の１つだからですか…」
摎 「そうです。
それに、今回は王騎様もいらっしゃいます。
そして何より、あなたもいるのですよ。
負けることなどありません。」
私は、Aも最後の１つの城だと知っていたことを嬉しく思った。
Aが心配する気持ちもわかる。
でも、この城だけは譲れない。
私の決意が伝わったのだろう。
Aは涙をこらえて了承した。
そして、私の前に跪いて伝える。
A 「摎将軍がそこまでおっしゃるのならわかりました。
六大将軍王騎と摎が娘、王A、この城を落とすのに微力ながらお力添えいたします。」
話し合いの末、王騎様と私は別の場所から攻めることとなった。
別れる際、王騎様が武運を、と言って下さった。
そしてAも御武運をと言い、私たちは、互いに馬を走らせていった。
大丈夫だ、今まで通りやればいい。
今回は王騎様との連合、しかも愛娘までいる。
負ける訳がない。
夕焼けに摎の仮面が輝く。
しかし、彼女の幸せはまもなく終わりを迎える・・・
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イルカ - mythosさん» ありがとうございます！更新諦めていたのでとっても嬉しいです。もう一度更新頑張ってみます！待っていてください。 (2021年4月26日 17時) (
レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - 凄く面白かったです！亀更新なのは残念ですが、再更新するの楽しみにしています！ (2021年3月25日 22時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - ネネコさん» ありがとうございます！！更新がカメのように遅いですが頑張ります！ (2020年11月15日 20時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
ネネコ(プロフ) - とても面白かったです。 (2020年11月14日 21時) (レス) id: 222afd864b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカ | 作成日時：2020年10月24日 20時
