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王騎と龐煖は再度激しく打ち合いになり、王騎は足止めされ兵を指揮できない状況に陥る。
しかし、王騎の檄で兵士たちは再度奮い立ち、活路をこじあけようと乱戦を続けるのだった。
激しい打ち合いの末、ついに王騎は龐煖の矛の刃を折る。
王騎とどめの一撃を振り下ろした瞬間・・・・・
王騎の背を狙って放たれた矢が王騎を射った。
そして矢の衝撃のせいで王騎の一撃より早く、龐煖の矛の刃が王騎の胸を貫いてしまう。
水を打ったように静まりかえる群衆。
王騎と龐煖の勝負に水をさした輩に怒り狂う信は、矢を放った趙の弓の名手・魏加を斬り殺すが、主を討たれた王騎軍は完全に戦意を喪失してしまう。
しかし、王騎は胸を貫かれながらも矛を振りかざし、龐煖の首を落としにかかった。
王騎「将軍とは………」
信「!?」
王騎「百将や千人将らと同じく役職・階級の名称にすぎません。
しかし、そこにたどりつける人間はほんの一握り。
数多の死地を越え数多の功を挙げた者だけが達せる場所です」
龐煖の首に王騎の矛がグイグイと押し込まれる。
龐煖「(この俺が力で‥‥)」
王騎 「結果 将軍が手にするのは、千万の人間の命と、束ね戦う責任と絶大な栄誉。
故にその存在は重く」
龐煖「ぐうっ(刃が首にめりこむ)
(馬鹿な‥‥もはや死人のこの男になぜこんな力が‥‥)」
王騎「故にまばゆい程に光輝く」
信 「(だからA将軍は輝いているのか…)」
龐煖 「なぜお前はそこまでする!」
王騎 「私には命の火と共に消えた彼らの思いが全てこの双肩に重く宿っているのですよ。」
龐煖 「きっ、貴様は一体 何者だ」
王騎「ンフフフ 決まっているでしょォ。
天下の大将軍ですよ」
王騎の気迫に龐煖はとどめをさそうと矛を引き抜き振り上げるが、そこに王騎副官・騰が現れ、その攻撃を阻止する。
信は王騎の馬に乗り込み、王騎を背で支えながら騰の指示による脱出経路に向かって走り出す。
その路には蒙武将軍が現れ、活路をつくりだそうとしていた。
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イルカ - mythosさん» ありがとうございます!更新諦めていたのでとっても嬉しいです。もう一度更新頑張ってみます!待っていてください。 (2021年4月26日 17時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
mythos(プロフ) - 凄く面白かったです!亀更新なのは残念ですが、再更新するの楽しみにしています! (2021年3月25日 22時) (レス) id: 908403f7fb (このIDを非表示/違反報告)
イルカ - ネネコさん» ありがとうございます!!更新がカメのように遅いですが頑張ります! (2020年11月15日 20時) (レス) id: 4dcbd5d17d (このIDを非表示/違反報告)
ネネコ(プロフ) - とても面白かったです。 (2020年11月14日 21時) (レス) id: 222afd864b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカ | 作成日時:2020年10月24日 20時