千の夜をこえて (ページ10)

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ep.10 ページ10

碧「落ち着いた？」

『うん…』

碧「よかった笑」

『…私努力する』

碧「ん？」

『副作用で痩せにくいけどダイエットする。もちろん無理はしない。私自身がお兄ちゃんの妹って言えるように頑張る』

碧「わかった。応援する！」

『あの女見返す』

碧「あの女？」

『金城姫華』

碧「あー笑」

『お兄ちゃんのサッカー大したことないとか言う女は見る目ない』

碧「そんなこと言ってたんだ笑」

『花さんは絶対そんな事言わないし』

碧「てか、何で俺に彼女が居ること言わなかったん？」

『私の話なんかまともに信じないよ。それに、あんな女が寄ってきてもお兄ちゃんは寄らないってわかってたから。本人から振られた方が諦めも早いかなって思って』

碧「笑笑いつの間にか強くなったな」

『笑笑』

母・父「笑笑」

神様

今なら許してくれますか？

私には兄が必要不可欠です

どうか

これからも兄と一緒にいれますように

〜

『何？誰か来るの？』

碧「いいから」

ニヤニヤしてるお兄ちゃん

碧「お！来た！」

…

…

花「久しぶり！」

『花さん…』

碧「Aにあわせたくて急遽来てもらった」

お兄ちゃんの彼女の花さんだった

〜

花「碧から聞いた笑 Aちゃんの為に出来ることをしたいって思って」

『ぇ…？』

花「私も昔同じ病気だったの。今はもう薬も飲んでない」

『…』

写真には私よりも酷く浮腫んでパンパンの花さんの姿が

花「ゆっくりでいいからやっていこう」

『…花さん…』

この日から私は薬と戦いながらダイエットを頑張った

ｰ4ヶ月後ｰ

碧「痩せすぎじゃない？ Aに変な男がついたら困るんだけど」

花「頑張ったね！」

『ありがとう。花さん』

碧「ねえ、聞いてる？」

花「あんたみたいなロリコンがいたら誰も近寄ってこないから」

碧「よかった笑」

『応援、行くね』

碧「A、今のAもいいけど、俺はありのままのAが大好きだ」

花「笑笑」

〜

輝「この日から彼女は、ありのままの自分に恥じないで生きる。そう決めました。そうすれば、私を大切にしてくれる人の存在に気づくことができる。

そして、