千の夜をこえて (ページ40)

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ep.40 ページ40

山崎 side

ちひろ「お兄ちゃん」

「なに」

ちひろ「Aちゃん、何かあったの？」

「さあ？」

ちひろ「全然連絡かえってこないから」

「…色々あんだろ」

ちひろ「何か知ってるの？」

「、別に」

ちひろ「ねぇ、聞いてよ！」

「自分で聞け」

ちひろ「だから、連絡返ってこないって言ってるでしょ！」

「あーじゃーもー、学校の前では待ち伏せしとけばいいだろ！てか、大体何でそんなにあいつが気になるんだよ」

ちひろ「助けてくれたから。だから、今度は私が助けたいの」

「…」

ちひろ「よし。待ち伏せしよ。ありがとお兄ちゃん。たまには役に立つこと言うね」

「一言多いわ！」

ちひろ「ぁ…それと今日あの人見たよ。山本くん」

「…」

ちひろ「お兄ちゃん元気？って言われたけど、無視しといた」

「…強えな……」

ちひろ「変に話されても困るでしょ～」

「まあ……」

～

山本「そういちろう！」

「うぇーい！」

山本「甲子園このままやったらいけるな」

「当たり前やろ！甲子園しか目指してねーし」

山本「だな笑」

「あー腹減った！母ちゃんのカレーでも食うか！」

山本「いーね！おばちゃんのカレーが1番美味い！」

「甲子園前日はカツカレーやな笑」

山本「重いだろ笑それは笑」

～

「颯一郎も落ちたよな〜。あいつ○○大学野球の推薦で入ろうと思ってるらしいぞ笑」

「無理だろ笑今の実力じゃ笑」

「金があるから金でどうにかすんだろ笑」

「由伸どう思う？笑」

山本「調子乗んなって感じ笑」

「……」

今更俺が野球なんかやっても

甲子園なんか目指せないし

何よりもチームに入ってレギュラーとる事も無理

無理なもんは無理だよ

～

-ちひろ-

まだかな～Aちゃん

あ！出てきた！

やっぱり……元気ない……

何かあったんだ

「Aちゃん！」

『…ちひろちゃん。どうしたの？』

「いや…Aちゃん返信無かったから何かあったのかなって心配になって。お兄ちゃんに聞いてもらおうと思って頼んだけど自分で聞けって言うから…笑」

『…そっか笑』

「…今から時間ありますか？」

『…うん』