千の夜をこえて (ページ30)

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ep.30 ページ30

碧side

ｺﾝｺﾝ

『お兄ちゃん』

「よ、」

『どうしたの？』

「…律と久しぶりに逢えてどうやった？」

『嬉しかったよ笑』

「朝からハグしてるくらいだったもんな笑」

『笑笑嫉妬？笑』

「いやー？笑」

『ふ〜ん笑あ！コレ見て！今日貰ってさ、今度律くんと行こうと思って！律くんだったら元取れそうだよね！笑』

「…そうだな笑」

楽しそうに話すAを見て胸が痛かった

〜

今日の放課後のこと

「悪ぃ！教室に忘れ物したから取り入ってくる！」

上田「早くしてよー」

教室に行くと律と先生が何か話していた

先生「本当に言ってるの？」

堂安「はい」

先生「サッカーは？代表に選ばれてるのよ？」

堂安「辞退します」

？！？！？！辞退……？

先生「どうして……」

堂安「俺がいないとダメなんです。おかん1人やから」

先生「……」

〜

「律」

堂安「何、笑怖い顔してんで笑 A俺が独り占めしすぎてるから怒ってるん？笑」

「転校するってなんだよ。サッカー辞めるってなんだよ」

堂安「聞いたん」

「何でだよ！」

堂安「色々あんだよ笑大人の事情？ってやつ笑」

「Aに何も言わんつもり？黙って消えんのかよ！」

堂安「…じゃあ、どうしろって言うん？親がクスリやって病院に入院してて、俺が側におらんとアカンからって言ったらいいん？！」

「…………」

堂安「俺だって！俺だってサッカー続けたいしここにずっといてえよ！ ……でも……そうしたら……おかんを見捨てることになんねん……」

「……律……」

〜

はぁ……

どうしたらいいんだよ……