千の夜をこえて (ページ23)

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ep.23 ページ23

碧 side

『ただいまー』

「おかえり！A！！」ｷﾞｭｯ

『お兄ちゃん、笑笑』

「律に何もされてない？！変なことされてない？！」

『……うん』

母「笑笑」

『荷物片付けてくるね』

おかしい

何かおかしい

「お母さん、何も無かったと思う？」

母「さぁ〜？笑」

-A-

帰り際

『楽しかったね〜あっという間だったな〜』

堂安「A」

『ん？』

律くんは私にネックレスを付けてくれた

堂安「俺プロ目指すから」

『ぇ…？』

堂安「プロのサッカー選手になって日本代表に選ばれてW杯出る。んで、Aを最高の場所に連れてく。寂しい思いさせることもあるかもしれんけどこれを俺だと思って」

『……律くん……私応援するから。何があっても私は律くんの味方だから』

抱きしめてそう言った

-Aの部屋-

「入るぞー」

『ねぇ！ノックはしてって言ってるじゃん！』

「あ、ごめん。で、どうだった？楽しかった？」

『楽しかったよ。美味しい物もいっぱい食べてホテルも最高で、ほら見て！イルミネーション！めっちゃ綺麗だったな～。それと、これ律くんがくれたの。可愛いでしょ。これは何があっても離せない…』

律の話をするAはいつも幸せそうな顔をしていた

それを見ると俺も嬉しかった

兄としては複雑な気持ちも少しあるけど

お互いが愛し合ってるならそれでいいと思った

「てか、俺のお土産は？」

『あるよ！私！』

「おい！笑笑いや、まあ、Aが無事に帰ってきただけでもいいけど！」

『うそうそ笑はい！』

Aのこの幸せがずっと続けばいい

それだけで俺は幸せ

ー

輝「ところでみなさんは、運命という言葉を信じますか？運命の人とは見えない赤い糸で繋がっていると言われています。「あなたにとってこの人との出会いは必要なものだから会いなさい」と神様が教えてくれます。

それが時には悪い人かも知れないし、自分を救ってくれる人かも知れません

ー