千の夜をこえて (ページ22)

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ep.22 ページ22

堂安 side

〜ホテル〜

『ここのホテル最高だね。ドライヤー最新だしお風呂場も広いし』

お風呂上がりのA……可愛い……

「窓からはイルミネーション見れるし」

『えー！ほんとだ！綺麗〜』

Aの方が何倍も綺麗

『……ん？』

見つめてくるAの唇にそっとキスをした

「……寝よっか」

Aは俺の袖を掴んだ

『……』

「……ええん？」

『(頷く)』

俺はAの初めてをもらった

『……優しく……』

「大丈夫……」

〜

『律くん』

「ん？」

『私、幸せ。一緒に学校行って、お昼ご飯一緒に食べて、音楽聴いて、色んな話をして、律くんといると毎日が楽しい』

そう話す君が愛おしくて仕方なかった

「俺もめっちゃ幸せやで」

『好きになってくれてありがとう』

Aは俺に抱きしめられて胸の中でそのまま眠りについた

ー

A side

私のファーストキスも初めても律くんだった

優しい彼のおかげで＂幸せ＂そう思えた

『律くん』

堂安「ん？」

『私、幸せ。一緒に学校行って、お昼ご飯一緒に食べて、音楽聴いて、色んな話をして、律くんといると毎日が楽しい』

でも……

堂安「俺もめっちゃ幸せやで」

『好きになってくれてありがとう』

たまに

いつかこの幸せも終わってしまうんじゃないかって

思う時がある

永遠なんて

本当にあるんだろうか