千の夜をこえて (ページ1)

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ep.1 ページ1

輝「お母さん！行ってくる！」

『うん！お母さんも後からいくからね』

輝「えー？来なくていいよー笑お母さんの事話すから恥ずかしい笑」

『だからよ笑たのしみにしてる笑』

輝「笑笑行ってきます！」

『行ってらっしゃい！』

〜

「あちらになります」

会場に入ると丁度、輝が前に立ったところだった

はぁ…間に合った

私に気づく輝

輝「今回、高校生活で学んだ事というテーマに対して私はどうしても伝えたい事がある為自らこの場に立つことを立候補しました。

今のご時世、このような場に自ら立ちたいと言うと「目立ちたがり」と言われる世の中でもあります

その為誰も人前に立とうとしません。自分の意志を伝えようとしません。では、どこで自分の意思を伝えているのか。

SNSです。誰が発したのかわからない匿名で色んなことを書けます。日本だけでなくこの世界中の人と喜びを分かちあったり、悲しみを共有しあい、時には人を助ける事もあります。

…でも、時には人を死に追いやることもあります

今は、簡単に人と喜怒哀楽できるようになっているのです

…正直私も目立つことはあまり好きではありません。ですが……自分の口で伝える事も大切。とある人から教わり、私はこの場に立つことを決めました」

『…』

「その人は言いました。私も、目立つのが大嫌いだった。醜い自分が大嫌いで自分に自信なんかなかった。だから、やられるがまま、抵抗もせず目立たないように生きてきた。と……………

〜

『……