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act.23 ページ24

あれからすぐに家に帰ったけれど、
舘さんの最後の言葉が気になって仕方ない。
寝て気を紛らわせようにも、寝れそうにない。
仕事にはもっと集中できない。

『勘違いじゃないって......。
何...?』

それではまるで舘様が私に気があるようじゃないか。
絶対にない......と思う。
それこそたくさん可愛くて、綺麗な人に出会っているわけで。
自分のどこがいいかなんてわからない。

『舘様のタイプってなんだっけ......』

古い記憶を手繰りよせる。
確か、どこか欠けてるぐらいがいいとか言っていたけれど......。

『欠けてる......かな...?』

自分ではダメ人間だなと思うところはあるけれど、他人から自分はどう見えてるかなんてわからない。
他にも、色々あった気がするけど......。

『あー!もうわからん!』

部屋の中で頭を抱えて叫べば、救世主と言わんばかりに麗華から着信が入る。
藁にもすがる思いで私はすぐに電話に出る。

《あれ、今回出るの早くない?》

『麗華〜!』

《なになに!? なんか今にも泣きそうみたいな声してるけど》

さすがは私の親友、高校からの付き合いなだけあって理解が早い。
私は事情を、今日の食事会のことを全て話した。
こういうことに関しては唯一信頼出来る親友だから。

《えっええええ!?!?
舘様がAの事狙ってるってこと!?》

『わかんないわかんない!
推しだけど、舘様が何考えてるのか本当にわかんないだって!』

ファンとして客観的に見れば......。
と、いうよりはメンバーに対してはまだわかりやすい方だと思う。
勿論それはテレビの顔だと言う人もいるだろうけど、本当だってそこにはあるはずで。
だからわかっている方のはずなのに、個人として関わるとあまりにもわからなさすぎて混乱しかない。

《今のわかんない、ラウちゃんぽかった》

『真面目に聞いてる?」

《ごめんごめん》

すぐに謝ってくれたけれど、今の親友のおかげで少し落ち着きを取り戻した気がした。

《でも、あの舘様だからさ......。
そんな風に言うってことは本気だと思うよ》

『たった二回しか会ってないのに......?』

女遊びやからかい相手で声をかけるような人ではない。
けれど、一目惚れされるような魅力が自分にあるとはやはり思えなかった。

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Beniimo0208(プロフ) - >みなみ様 コメント及びご指摘ありがとうございます。こちらの確認不足でしたので、修正させて頂きました。今後も見守っていただきますと嬉しく思います。 (2021年1月17日 15時) (レス) id: 7085968988 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが、気になります。27話が、抜けてます。 (2021年1月17日 10時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅芋里芋薩摩芋 | 作成日時:2021年1月13日 5時

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