act.13 ページ14
舘様とランチをする約束の金曜日が来た。
張り切りすぎず、シンプルで清潔感のある格好。
普段着は気づけば、舘様のメンバーカラーの赤色の服を買っていたせいで赤が多かったのだけれども。
けど、舘様の前で赤色を着ていく勇気は私にはない。
そもそもファンとすら公言していないし。
なので、白のカッターシャツにズボンな感じにしている。
『確か、ここで合ってるよね......？』
道案内アプリと睨めっこしながら、舘様が予約したというお店を探す。
目的地に近づいたから案内終了するという機能はいい加減に修正されるべきだと思う。
溜息をついていれば、突然後ろから誰かに肩を軽く叩かれた。
「ひぃ!?」
思わず、驚いて声を出しそうになるのを抑えて振り返ればそこにはサングラスを掛け、
つばの広い帽子にロングコートがよく似合うオシャレな男性がいた。
「驚かせてすみません。
俺です、宮舘です」
『み、宮舘さん......』
サングラスをズラして、顔をよく見せてくれる宮舘さん。
さすがは舘様、私服もとてもオシャレだ。
明らかに一般人のオーラじゃない。
しかもライブ以外で舘様の生の俺は初めて聞いたんじゃない...!?
「お店、わかりづらかったですよね？
やっぱり迎えに行けばよかった」
一人ファンとして静かに興奮していれば、舘様が顔を覗き込んでくる。
そのかっこいいお顔に姿で覗かれるのはやばい......。
今カメラがここにあれば、宮舘担の同志達に見せてあげたい......。
『い、いえ。
そこまでしてもらうのは申し訳ないので......！
宮舘さんはいつからいらしてたんですか......？』
お店には現地集合という予定のはずだったけど......。
腕時計をみれば、待ち合わせの時間の20分前だ。
「僕もついさっき来たところですよ。
お店へ案内しますので、ついてきて貰えますか？」
『わかりました......』
横に並んで、顔を見ればどことなく鼻が赤い。
少なくともついさっき来たわけではないらしい。
「僕の顔に何かついていますか？」
『いえ...、流石はアイドルさんだなと思いまして』
かと言って、それを指摘できような人間ではないので。
無難な感じで誤魔化すことにすれば、笑顔でありがとうございますと言われてはなんだか私も嬉しくなった。
アイドルってやっぱり凄い。
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Beniimo0208(プロフ) - >みなみ様 コメント及びご指摘ありがとうございます。こちらの確認不足でしたので、修正させて頂きました。今後も見守っていただきますと嬉しく思います。 (2021年1月17日 15時) (
レス) id: 7085968988 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが、気になります。27話が、抜けてます。 (2021年1月17日 10時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅芋里芋薩摩芋 | 作成日時：2021年1月13日 5時
