act.2(side.赤) ページ3
初めての主演ドラマ、脚本と監督は最近話題のAAさんだという。
それこそ一度、憧れである亀梨くんが彼女の脚本と監督の映画に出ていたのをよく覚えている。
激しいアクションとメリハリのある話に引き込まれたのをよく覚えているし、ほんの少しだけあった恋人ととのやりとりだってとてもよくて、メンバーの中でも話題になっていた。
事務所の先輩達の話から聞くと、本人はまだ若くて俺より年下だと聞く。
それでいて真面目な人柄で、悩みを抱えていれば気づき、親身になってくれる優しい人らしい。
康二や目黒、ラウールも脚本だけだったけど、
一度彼女のショートドラマに出た時にお世話になったと聞いている。
けど、俺自身、会うのは初めてで、少し緊張していた。
迎えた顔合わせの日。
スタッフに促されてその人は困ったような笑みを浮かべて、前に出た。
『脚本兼、監督を努めさせていただきます。
AAです。
至らぬ点があるかと思いますが、皆様の魅力を出せるよう精一杯努めますので、よろしくお願いします』
映画界でその名前を知らない人間なんていないくらいの人だと言うのに、礼儀正しく、謙虚な物言い。
さらに腰が低く素早くスタッフの中に戻っていくその人柄に目を惹き付けられる。
「宮舘さん。
次、挨拶お願いできますか？」
「あ、すみません」
彼女を見ていたらキャスト陣の挨拶の番になっていたので急いで立ち上がる。
「初めまして、主演を務めさせていただくことになりました。
SnowManの宮舘涼太です。
よろしくお願いします」
頭を下げ、顔を上げる過程でもう一度、彼女を見る。
すると、目が合ったのが確かにわかったのに、すぐに視線を逸らされてしまった。
もしや、嫌われているのだろうか。
そんなネガティブな考えを払い除け、大人しく席に座る。
もしかしたら、人見知りなのかもしれない。
自分もそういうところがあるし、もしそうなら少しずつでいいから彼女を知りたい。
そんな事を考えていれば、気がつけば役者全員の挨拶も終わっていた。
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Beniimo0208(プロフ) - >みなみ様 コメント及びご指摘ありがとうございます。こちらの確認不足でしたので、修正させて頂きました。今後も見守っていただきますと嬉しく思います。 (2021年1月17日 15時) (
レス) id: 7085968988 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 続きが、気になります。27話が、抜けてます。 (2021年1月17日 10時) (レス) id: 34a5132cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅芋里芋薩摩芋 | 作成日時：2021年1月13日 5時
