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「ABC順に名前を呼びます。そうしたら、帽子を被って椅子に座り、組分けを受けて下さい。」
長い羊皮紙を手にして前に進み出たマクゴナガル先生は、そう言うと高らかに声を上げた。
「アボット・ハンナ!」
ピンクの頬をした金髪のおさげの少女が、転がるようにして前に出てくる。椅子に座った彼女が深く帽子を被ると、一瞬の沈黙の後、「ハッフルパフ！」と、帽子が叫んだ。
そうして次々と組分けがされる中、僕はきっと最後の方だろうと思って何も考えることなく組分けの様子を見ていた。
ドラコがふんぞり返りながら前に出た時は、少し可笑しくて笑った。彼は勿論スリザリンだった。
「ポッター・ハリー！」
彼の名前が呼ばれた瞬間、うるさかった大広間がとても静かな囁き声に変わった。『ポッター?あのポッター?』等と言う囁きは、周りの一年生だけでなく、上級生からも多く聞こえた。
彼は椅子に座り、少し経った後、
「グリフィンドール！」
と帽子が広間全体に向かって叫んだ。グリフィンドールのテーブルからは、祝福の拍手と歓声が鳴り響く。彼は、安堵の表情でそちらへと向かった。
ドラコのいるスリザリンのテーブルを見ると、彼は面白くない、という顔をしていた。そんなに友達になるのを拒まれたのがショックだったんだなぁ、なんて他人事の様に思った。
「ロウェージス・アリス!!」
来た。ついに、僕の番が。
ハリー・ポッターの時のざわめきはないものの、それでも視線は僕に向けられた。それが何となく居心地悪くて、僕は椅子に座り、素早く帽子を被った。
「フーム。君は純血一家の息子さんのようだ。しかしスリザリンに適しているかと言われると…十分にとは言えない。君には狡猾さも、野心もあまりないように見られる…」
帽子は唸るように考え始めた。
「ハッフルパフはどうだね?心優しき者が集う場所…だが君は苦労と感じたら投げ出したくなる性格のようだ。それなら…フーム、知識に対する意欲はないのか。__君は、どこに行きたい?」
帽子が尋ねる。どこに行きたい、なんて言われても困るのだけれど。
「__適当な所でいいよ。僕、本当に…何処でも良いんだ。」
そう、頭の中で答えた。
「それならば……君が私に委ねると言うのならば……
私は此処にいってほしい！グリフィンドール！！」
帽子が、甲高く、高らかに、叫んだ。
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ヴィンセント・ヴァンクール - はわわ(о´∀`о)とっても面白かったです…/// (11月10日 21時) (
レス) @page18 id: 0ffcd0578b (このIDを非表示/違反報告)
紙様 - めちゃくちゃ面白いです！！！！更新頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2019年11月8日 6時) (レス) id: 8c73967388 (このIDを非表示/違反報告)
千日紅(プロフ) - 桜(。・ω・。)華さん» ありがとうございます!!ドラコ可愛いですよね〜、萌えて頂けたならとても嬉しいです!!(´∀`*)更新頑張ります!! (2018年11月25日 23時) (レス) id: bb81d78b25 (このIDを非表示/違反報告)
桜(。・ω・。)華(プロフ) - めっちゃ、ドラコ君好きなんで萌えました！続き楽しみにしてます！更新頑張って下さい！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: e20fc75ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千日紅 | 作成日時：2018年11月23日 1時
