検索窓
今日:47 hit、昨日:219 hit、合計:13,546 hit

ページ9








そう問われて輝夜は悩んだ。


別に特に意味がなかったからだ。




「うーん、探究心ですかね。本物かどうか気になったんです。まぁ、本物でしたけどね。どんなに拷/問されても死にませんでしたし」




宿儺は「は?」という顔をする。




「でも痛みはありますよ?体の回復も他の人となんら変わりありませんし」

「……地獄だな、それは」

「そうですね。何度死ねたらと思いました」




気まずい空気が流れた。


輝夜は少しばかり自分の話をしたことを後悔した。




「あ、そうだ。宿儺様についても教えてください」

「?」

「私が話したのですから話してくださいませんか。……って、私がさらに宿儺様について知りたいだけなのですが」




輝夜は照れくさそうに言った。


その様子を見て、宿儺は笑った。


嬉しかったのだろう。


ぽつりぽつりと宿儺は自分の話を始めた。


自分が何なのか、そして何故輝夜を好きになったのか。




「あの時いらっしゃったのは宿儺様でしたか……。お恥ずかしいところを見せてしまいましたね」




どうやら輝夜は暗かったので、誰かいることには気づいたが、どんな人間だったかは気づかなかったようだ。




「……輝夜。こんな姿でも俺のことを好いてくれるか」




輝夜はそう質問されて驚いた。


そして、微笑んだのだ。




「勿論でございます。私は宿儺様の容貌を見て好きになったのではありません。貴方様の心を感じで好きになったのです」

「!」

「勿論容貌も好きでしたよ。でも、一番は宿儺様の優しさが私を惹きつけたのです。どうかずっとお側にいさせてください」

「……勿論だ」




宿儺のその答えを聞いて、輝夜は嬉しそうな顔する。


宿儺はその顔を見て、愛らしいと思った。


宿儺の手が彼女の顔に伸びる。


手が頬に触れると、輝夜は少し胸が高鳴った。


そっと目蓋を閉じる。


その様子を見て、宿儺はそっと唇を重ねた

▷→←▷



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミルクティー - 面白い!早く、新しい更新来ないかな〜 (3月31日 16時) (レス) @page21 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
MR サナリア(プロフ) - 新作キターーーー! 嬉しい〜! (3月24日 15時) (レス) @page5 id: bd9c6547a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:妃夏 | 作成日時:2024年3月24日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。