例えば明日、私が消えていたとしたら【名探偵コナン】

例えば28 ページ30

「おい、ウォッカ。
パソコンを出せ」

相澤 百花のジャケットから出てきたUSBをみて指示を出す。

「はい、今出しやす」

あらかじめ、なんらかの電子媒体を使うと予想していたからパソコンがいると用意しておくように言っておいた。

そのおかげか、約10秒後には用意された。

黙ってUSBを挿入する。

カタカタと音をたてて、情報をみつける。

そこに書いてあったことは、組織が握っていた情報を少し詳しく書いてあっただけだった。

短くまとめていうならば、サングリアがNOCだと気づきかけていたバーボンに罪を着せて裏切り者に仕立て上げ組織の核に近づくつもりだった、ということだ。

フリでも恋人をしていたバーボンは、流石に気づきかけていたってとこか。

ただ不確定要素が多く報告はしなかったと。

仮にも恋人である人間を利用しようとは、ライに続きサングリアも手段を選ばんな。

「ウォッカ、これは一応情報解析班にまわしておけ。
引き上げるぞ」

パソコンの電源を落とし、ウォッカにUSBを放り投げる。

そこに相澤 百花の遺体を残して、俺たちは立ち去った。

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