例えば明日、私が消えていたとしたら【名探偵コナン】

例えば15　世良真純side ページ17

ボクたちは、よくあのカフェに行くようになった。

怜音さんと出会ったカフェだ。

ポアロで怜音さんに会えたのはたった1回だけなのに対して、こっちのカフェではもう5回も会っている。

それがここに来る理由だ。

今日も来てみたわけだが、ハズレの日だったようで怜音さんの姿はない。

「今日はどうするんだい？
ケーキ、食べてく？」

「そうねー、怜音さんもいないしそうしましょうか！」

園子君の言葉で店内に入る。

店員さんに案内してもらって、席に着いた。

「私はチョコケーキにしよーかな」

「じゃあ、私いちごパフェ!!」

「ボク、ショートケーキ」

園子君が店員さんを呼ぶ横で前回怜音さんと会ったときの会話を思い出した。

確か「ショートケーキはね、いちごが1つしかのってないんだよ。いちご、大好きなのに」だ。

なにか別のことを伝えようとしているようにも聞こえた。

なんとなく分かる気がしなくもないが。

「あ、真純ちゃん、蘭ちゃん、園子ちゃん！」

「怜音さん!!」

園子君の視線を辿ると怜音さんがいた。

今日はアタリの日だったらしい。

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