例えば9 ページ11
「じゃあ私たちはこれで」
そう言った園子は席を立った。
「また来ますね〜」
続けて蘭も立つ。
「安室さん、怜音さん、またねー!!」
「また来るぜ!!」
口々に言う3人を横目に灰原を隠すように立ち上がる。
「ありがとう! 安室の兄ちゃん! またねっ」
これで伝わっただろうか。
普通の挨拶に聞こえるのが当たり前な言葉だが、オレが警戒していると察しているだろうこの人なら分かってくれるはず。
「あぁ、コナンくん。またおいで」
…分かってくれたらしい。
そのまま蘭たちが会計を済ませ、ポアロを出て灰原を含む4人と別れる。
「心配すんなよ」
「死なないでちょうだいね」
「もちろん」
他には聞こえないよう、すれ違いざまに短い言葉をかわす。
元の身体に戻って蘭に想いを告げるために、いや蘭を守るために死ぬわけにはいかない。
階段を登り始めたあたりで、声を出す。
「あっ、安室さんに聞かなきゃいけないことがあるんだった! 蘭姉ちゃん先帰ってて!!」
「え？ は、早く帰ってきてね」
「分かったー」
軽やかに階段を下りてポアロのドアを押す。
「ほら、コナンくんが来ましたよ」
「本当だ。すごい子だねー」
どう「すごい子」なのかは想像がつく。
さて、なんて切り出そうか。
「あ、透くん、コーヒーもらっていい？」
「…え、あ、あぁ」
…安室さんを追い払った？
流石にこの行動には困惑する。
安室さんも怪訝そうにしてキッチンへと去る。
「で、コナンくん。話があるんだよね？
私も質問があるんだー」
さっきとは打って変わって店内に緊張が走る。
この人は、敵だったのか？
いや、でも公安なのは間違いない。
そうでなければ、安室さんがオレとこの人を2人きりにはさせない。
「へえー？ 質問？ なーにー？」
努めて明るく、無邪気に、子供っぽく。
大丈夫だ。
少なくともここには安室さんがいる。
「コナンくん。
あなたは私に探りを入れてきたよね。
普通の小1がそんなことするなんて、とてもじゃないけどできない。
さぁ、ここで質問だよ」
背中に冷や汗が流れる。
「江戸川 コナンは誰なんだ？」
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北雪(プロフ) - ユアンさん» 間違いが多くてお恥ずかしい限りです。ご指摘ありがとうございます。 (2017年2月13日 19時) (
レス) id: 8c77ebf6ca (このIDを非表示/違反報告)
ユアン(プロフ) - 「さよなら」の「バイ」の英語はbyeですよ (2017年2月13日 17時) (レス) id: 6c76cbd4e3 (このIDを非表示/違反報告)
北雪(プロフ) - 零音さん» すみません。ご指摘ありがとうございます。 (2017年2月10日 18時) (レス) id: 8c77ebf6ca (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - 風見と降谷がいるのは警視庁ではなく、警察庁ですよ。 (2017年2月10日 13時) (レス) id: 0fac29e216 (このIDを非表示/違反報告)
皇 - 続きが気になります！更新頑張ってください！！ (2017年2月7日 23時) (レス) id: 00707a52c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北雪 | 作成日時：2017年1月23日 17時
