先生‼︎殺していいですか？〜新たな問題児〜

＊ ページ21

佐久間 大介side

　

阿部ちゃんに用事があって廊下を歩いていたら生徒が一人、うずくまっていた



しかも誰も手を貸さないからついつい声をかけてしまった



涙の溜まった紫の瞳が俺を見つめる



確かこの生徒…



sk「T組の琥珀さん？」



ks「T組の…」



琥珀さんは立ち上がると俺を見つめる



ks「佐久間先生、阿部先生に早退したと伝えておいてくれませんか？」



sk「え？」



まさかの言葉に俺は聞き返してしまった



ks「お願いします…」



琥珀さんは頭を下げ、俺の返答を待たずに教室に戻って行った



…おそらく、鞄を持って本当に帰るんだろうな



ym「どうしたの、佐久間」



その背中を呆然と見つめていると山田先生が声をかけてきた



sk「あ…琥珀さんが早退するみたいで」



ym「わかった、教えてくれてありがとう」



山田先生も教室に向かう



…俺はカウンセラーとして、寄り添えているのかな？



sk「うわ〜、頭痛くなる〜」



難しい問題だな〜、なんて考えていると後ろから誰かがぶつかった



誰だろうと思って後ろを振り返ると白色の短髪で前髪重めの天パ



桃色の瞳の男子生徒



阿部ちゃんの受け持つ生徒



sk「高虎(ことら)恵龍(けいり)くん？」

七話　二人の一人→←＊

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