先生!!殺していいですか? ~迫り来るもの~ (ページ32)

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山田涼介side

　

ym「2人は幼馴染…までは知ってるんだけど、宮舘が今日言われていた渡辺の番犬ってどういう意味？」

dt「そのままです。

翔太がいるところに俺がいるから、それだけでしょう」

そうか…

nb「俺はそこまで守って貰わなくてもいいんですけど…」

dt「ダメ。

また同じことがあったら心配だから」

ym「同じこと…？」

渡辺が戸惑った目をしている

nb「山田先生…俺と昔会ったことありませんか？」

ym「へ？」

会ったこと…？

nb「この前、山田先生を怒らせたときに感じたんです。

何か…昔同じような感覚を受けたって。

俺、小学校入学前の記憶がないんです」

…初めて聞いた

nb「理由は…ケンカに巻き込まれた。

その日から涼太は」

dt「翔太、言わなくてもいい」

…片方が片方の心配をしてたんだ

宮舘は渡辺が同じ目に合わないように

渡辺は自分ばかりの心配をする宮舘を

それが言い出せなくてここまで続いちゃったんだ

akt「そういう時はな、はっきり言い合えばいいんや」

すると商品を持ってきた照史がそんなことを言った

akt「俺も幼馴染ちゃうけどものすごい心配してる奴おったで。

いつも自分で抱え込んで苦手なのに無茶して…でもな、今は俺よりも上の世界におる。

それはアイツの持ち前の能力でもあるけど俺は…お互いに言いたいことを言い合えたからやと思うんや」

dt「言いたいこと…」

akt「罵倒しあえって言うことちゃうで。

お互いにもう守ってもらわなくて大丈夫ってことを言えばいいんや」

2人は顔を合わせる

俺は軽く照史に会釈をした