先生!!殺していいですか? ~貼られたレッテル~

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山田 涼介side


　
車の中でも深澤はスマホを握りしめていた



fk「…生き甲斐だった。



善人面してる奴らのお面が外される瞬間を見るのは」



次第にポツリと話し出す



fk「最初に投稿したものに『お前は正義のヒーローだ!!』っていうコメントが来たとき、舞い上がった。



…SNSの怖さは、自分が1番知ってたのにさ」



ym「…俺はSNS見る人だからあまりわかんないけどさ、少し楽しくなっちゃう時だってあると思う。



力を持って、自分がヒーローだと思ってしまう瞬間だってある。



けれども…力を持ちすぎると間違えてしまう」



俺たちも間違えた



間違えたから、取り返しのつかないことをしてしまった



ym「だけど、その間違えを乗り越えて今の俺がいる。



それだけは間違えてない」



誰かに寄り添って生きている



殺せんせー、俺はそんな人になれてますか？



fk「…はは、なんか山田先生って他の先生と違うよね」



深澤は笑う



fk「俺が投稿しようとしていたもの、山田先生にだけ送るよ。



運転止めてみてね」



深澤を家の前まで送った時、スマホを操作してそんなことを言う



ym「最後の投稿？」



俺はメッセージを見る



nz「『俺の学校の中に何人か超人離れした先生がいる』…山田くん、勝利、八乙女くんのことかな？」



ym「…ま、これも嘘かもしれないよ。



文章だなんて、感情はわかりにくいんだから」

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