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ラウール side
間近で…人の死を見た
お兄ちゃん的存在だった室お兄ちゃんが死んだところを
目が覚めたような感覚だった
正しいと思っていた実験は正しくなかったんだって子どもながらに自覚させられた
実験所は取り壊し、研究員たちもいなくなっていった
俺はお父さんに連れられて室さんに花を手向けにきた
zn『…あれ、あなたたちは』
そこに神宮寺くんが来た
とてもやつれていて健康ではなさそうだった
zn『…そんな裏切り者に手向ける花なんてないですよ』
ru『…え?』
ポツリとつぶやいた神宮寺くんの顔は恐ろしかった
これからどうするのかとお父さんが聞くと
zn『…何も決めてませんよ。
まぁ…あの怪物倒そうかなって思ってるくらいです』
そう言って消息をたった
夏祭りで再開した時は違う研究してるって聞いて安心したけど
ru「ぁ…ぁ…」
脳裏に室お兄ちゃんの死んだ瞬間が思い出される
ym「…皆、ラウール連れて逃げて」
iw「え?」
ym「早く‼︎」
fk「行くよ、ラウール」
ふっかさんが僕の手を引っ張る
ru「…神、宮寺くん」
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2021年12月26日 22時