先生!!殺していいですか? ~決めた覚悟~ (ページ25)

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山田涼介side

ym「…殺せんせー」

俺はD組の校舎に来て、俺の席に座った

中丸さんの結果が出るのは明日

いのちゃん、風磨、健人、淳太、神ちゃんの血液検査をしてくれるとのこと

人数多い方がより正確なデータが出るから

ym「殺せんせー…どうしたらいいんですか？

もし、S組の皆が襲撃者に襲われちゃったら…」

殺せんせー『ヌルフフフ、山田くんが気負う必要なんてないのです』

殺せんせーの声がした

顔をあげてみるけど誰もいない

だけど、いる感じはする

ym「…そういえば卒業アルバムに殺せんせーは急に教室が陥没して俺たちがブラジルに落ちたとしても助ける方法を学んでいたみたいですね」

殺せんせー『はい。

皆さんを助けるために多くのことを学びましたよ』

ym「…殺せんせー」

殺せんせー『はい』

ym「襲撃者が襲ってきたら、殺せんせーはどうしますか？」

殺せんせー『そうですね…山田くんはどうしたいですか？』

ym「え？

…まずはやり返したい。

D組の皆を傷つけたことは絶対に許せないから」

殺せんせー『ふむふむ』

ym「でも…殺したくはない。

だって…その人だって人間だから」

殺せんせーはただ頷いてくれる

殺せんせー『山田くん、山田くんは良い教師になりましたね』

ym「…なんでですか？」

殺せんせー『良い教師は迷うものです。

しっかりと悩んで、生徒に正しい道を示してあげるのが教師なのですから』

ym「でも…」

殺せんせー『山田くん、S組の皆さんにとって先生はもう山田くんだけなのです。

その生徒を守るために…しっかりと悩んでください』