先生!!殺していいですか？ 5th

49時間目　　ひと泡の時間 ページ36

山田 涼介said



ジッとモニターを見ていると烏間先生、死神、ビッチ先生がいた場所が爆発したように見えた



殺せんせーは急いで連絡を入れる



烏間『…俺はいいがあいつは瓦礫の下敷きだ』



瓦礫の…下敷き⁉



烏間『だが、構っているヒマはない。



道を塞ぐ瓦礫をどうにかして「死神」を追う』



烏間先生が瓦礫を退けようとすると



マリウス「ダメ‼」



マリウスが大声を上げて止めた



殺せんせーはマリウスの近くにスマホを近づける



マリウス「どうして助けないの、烏間先生」



烏間先生はしばらく黙って



烏間『マリウスくん』



話し始めた



烏間『彼女なりに結果を求めて「死神」と組んだ…その結果だ。



責めもしないが助けもしない。



一人前のプロならば自己責任だ』



マリウス『プロとかどうでもいいの‼』



マリウスが珍しく続ける



マリウス「まだ14の僕が何だけど…ビッチ先生まだ20歳だよ‼」



宏太「確かにな。



経験豊富な大人なのにちょいちょい俺たちより子供っぽい」



マリウス「多分、僕たちみたいに安心できる環境がない状態で育ったからビッチ先生は大人になる途中で…大人のかけらをいくつか拾い忘れたんだ」



聡「助けてください、烏間先生。



俺たち生徒が間違えた時も許してくれるように。



ビッチ先生のことも」



これはマリウスや聡だけの思いじゃない



D組全員の思いだ



烏間『時間のロスで死ぬぞ』



烏間先生は深刻そうな声で聞いてくる



淳太「それに関しては安心してください」



健人「「死神」は多分目的を果たせずに戻ってきます。



だから烏間先生はそこ(・・)にいて」



そう伝えると烏間先生はしばらく黙って



烏間『…わかった』



優しい声でそう言ってくれた



…さて、首輪の爆弾と手錠をされている俺たちに何ができるのか



それは数十分前に遡る…

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