先生!!殺していいですか？ 5th

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山田 涼介side



侑李「…大変だね」




俺たちも体育着に着替えて手伝いをする




大貴「光くん、毎日やってるの？」





光「あぁ。




そうでもないと、先生が悲しむからな」




先生…





涼介「ここは…どう言う場所だったの？」





光くんは手を止めずに話す





俺らも手を止めずに聞くことにした






光「ここは…2年前まで絵画教室だったんだ」





　




　




　




　




　




八乙女 光side




光「先生‼」




俺はちっちゃい頃から絵を描くのが大好きだった




お母さんにお願いして絵画教室に通わせてもらうほどに




先生はかなり歳をとってたと思う




けど、どの生徒も分け隔てなく可愛がってくれたんだ




光「先生…男の子が絵を描いてるっておかしいの？」




先生「おかしいわけないやろ、光。





好きなものを性別で差別しちゃいけないへん。





光はそのまま絵を描くことが好きな光でいるんや」




光「うん‼」





だけど…中2になった直後




先生は消えたんだ




なんの前触れもなく、誰にも行き先を告げず




悪い噂だってたった




先生は経営に困っていて、生徒からの月謝を持って逃げた




嘘だと言いたかった




こんな子どもの言うことなんて誰も信じてくれない





お母さんも近づくなと言ってきた




俺はそれが嫌だった





絶対…先生に帰ってきてもらう




俺はそこから毎日教室に通った




落書きだって増えて行った




先生が帰ってきた時、これを見たらどんな思いになるのだろう



それを考えるといてもたってもいられなくなった




先生を待つだけじゃない




この大切な場所も取り返すんだ




落書きを消している分、学校生活が疎かになった




体育着は当たりまえだけど汚れたまんま




授業中だって寝ている




そこからは落ちる一方




自分のことを疎かにする『Dangerous』って判断された




一番怒られたのは、テストの裏に絵を描いたことかな




先生に呼びつけられて、思いっきり怒られた





テストはお前の悪戯書きの紙じゃない




これを続けるようじゃ、さらに判断させてもらう





…今思い出しても怖いくらいだな

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