先生!!殺していいですか？ 5th

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山田 涼介side



章大「おかえり、ヨコ。




まるで鳶職人みたいやったで。




休まず機敏に飛び回ってて」




俺たちは裏山の木とかを伐採して、ここの施設の強化をした




部屋も図書館を作ったり、室内遊具所を作ったり、壊してしまった自転車を直したり…




裕「とは言っても子どもたちと心を通わせたか？




お前たちが子どもたちに寄り添えてへんかったらこの２週間働いたとは認めへんぞ」




そんな時だった




良亮「涼介ー‼」




後ろから名前が呼ばれた




良亮「じゃーん‼




クラス2位‼」




良亮が持っていたのは算数のテストだった




良亮「算数の時間だけ(・・)不意打ちで出席して、終わったら速攻帰った」





涼介「テスト中じゃいじめっ子も手出しできないでしょ」





良亮「まぁね。




塚ちゃん以外に行くなんて言ってなかったし」




俺は良亮に目を合わせた




涼介「自分の一番得意な一撃を相手の体制が整う前に叩き込む。




これがD組(俺ら)の戦い方なんだ、良亮。




今回は算数だけしか教えられなかったけど、こんな風に一撃離脱を繰り返しながら学校で戦える武器を増やして行こう」




良亮「だったら…これからも教えて」




涼介「…もちろん」




そう言うと良亮の顔が笑顔になった





裕「…文句の一つも出てこーへんわ。




もとよりお前らの秘密になんぞ興味ない、俺は自分の仕事で一杯やからな」





横山さんは良亮の頭を撫でた




裕「お前らもさっさと学校戻らんかい。





大事な仕事があるんやろ？」




…こうして俺らは起こした事故の賠償責任を自分たちでなんとか果たし




２週間の特別授業は幕を下ろした




　









　




　




　




…だけど




それは俺らの中間テスト前日だった




２週間も授業を受けずにテストに臨むなんて





俺らの学校では裸でバトルをするにふさわしい




結果は惨敗




前にも増して猛勉強したA組に蹴散らされ




D組の大半はトップ圏内からはじき飛ばされた

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