先輩を困らせたい【風丸一郎太】 (ページ4)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:1,346 hit

・ページ4

食堂に着くと既に皆集まっていた。風丸がAの隣に座る。

『私の隣に座るとは珍しい！さては風丸先輩ツンデレですか？』

ニヤニヤしながら聞くA

「いや、お前の隣しか空いてないから」

『なーんだ』

風丸が自分から来てくれたことが嬉しかったのだが席がそこしか無かったという理由で来たことを知ると拗ねて頬をぷーと膨らませた。

「あれ？Aのジャージだぼだぼじゃない？」

明日人が不思議そうにAを見る

『彼ジャージだよ』

「えっあの彼氏が彼女のために自分のジャージを着せるやつ！？Aちゃん彼氏居るの？」

興奮気味のつくしが声を弾ませながら言った。年頃の女子は皆こんな感じなのだろうか

「ふははは、こいつに彼氏なんかいんのかよ。そうだとしたらそいつ相当な変わりもんだな」

『灰崎···言ってくれたね。後で私の部屋に来てね』

ニコニコにしながら話すA対してその時灰崎は激しい絶望感に襲われた

『もう寒くはないのでジャージ返しますね

風丸先輩』

「おいおい、有坂。俺とお前が付き合ってるようなこと匂わせるなよ」

「えー、付き合ってなかったんだ。でもこんなことする理由があるんじゃないの？Aちゃん」

『つまり、つくし先輩が言いたいのは私が風丸先輩の事が好きという事ですか？まあ、あながち間違ってな
いですけどね。』

「「え！？」」

『それじゃあ私はこれで(異性として好きって意味じゃないけどね)』

スタスタと食堂を出ていく。耐ようにも、耐えられない笑いが口元に浮かぶ。そして薄ら色ずく頬もとても愛らしいものだった。

後で聞いた話だけど、風丸先輩が皆に1日中問い詰められていたらしい
byA

お気に入り登録ありがとうございます。((●ﾟνﾟ)日々の励みになります。