プロローグ、私 ページ1
＊
机の角に小指をぶつけて
そのあまりの痛さにショック死した私。
そんな私を神様は哀れに思ったのか、
記憶を持ったまま転生した私。
産声を上げながら聞こえてきたのは
特徴的な語尾だった
「やっと生まれたのかえ。
このわたしを待たせやがって、生意気だえ」
……終わった。
私はよりにもよってワンピースの天竜人に
転生してしまったのである
クズな親につけられた名前なんて2秒で忘れた。
理由：そのくらいクソダサかったから
でも4歳くらいのとき、
あの胸糞悪い空間から脱出したよ。
海に落ちてね
このまま生きてくなら死ぬ方がマシと思って
わざと足を滑らせたわけ
私が海に落ちた時天気は嵐だった。
荒れ狂う海流に流されてだんだんと意識を失った。
あぁ、享年4歳は短すぎてむしろ笑えてきたと
思いながら……
目が覚めたら知らない人が私を介抱してくれていた。
砂浜に横たわっていた見知らぬ子供を
わざわざ拾って面倒を見てくれていたのだ
お人好しにも程がある。
そんな優しすぎる人が私のお父さんだ
お父さんは私を引き取ってくれて
私をお父さんの娘にしてくれた
お父さんは私に��ガーベラ��っていう
素敵な愛のこもった名前までくれた
前世と今世を入れて初の弟もできた
優しくてきれいでカッコよくて頼れる、
ちょっと病弱な最高のお父さん
私の大好きなお父さん
私はお父さんのためならナンデモできる
だってお父さんを愛しているから！
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ガーベラの花言葉
「希望、前向き、美しさ」
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作者名：ライティング | 作成日時：2023年3月9日 2時
