【薄桜鬼】鬼として成すこと【男主】

１ノ月 ページ3

ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊﾊｯ


「濃い匂い、偽物と、本家がいるね〜・・・どうする？千景」

風間「お前だけいけ」

「ありゃ・・・僕に面倒事押し付けんの〜？流石、何様俺様風間様だわね」

風間「黙っていけ・・・浮乃辺」

「へいへい、わかりましたよ〜っと！」


樹の幹から飛び降りて、白髪で赤き瞳を爛々と光らせる男の脳天に突き刺す


「まったくさ〜・・・ほんと、めんどくさいよね」


片手で小太刀を抜き取ると、小太刀で心の臓を突き刺す


「あーぁ、この前新調したばっかりなのに、擬物の血で汚れちゃったよ」

「「あ、あの・・・貴方は一体・・・」」

「ん〜？僕はね〜・・・・おっと誰か来ちゃった。ってわけで、僕のことは内緒、ね？」


屋根伝いに宙を舞う


「雪村の小太刀・・・南雲の妹か・・・」

「少しばかり楽しませともらうよ〜？新選組と新撰組さん」


「ね、千景！」

風間「貴様だけで勝手に楽しんでこい・・・」

「え、釣れないな〜まったく〜」

風間「ふん・・行くぞ、薩摩に報告する」

「はぁーい」


「またね、雪村ちゃん？」


月夜に舞う白銀の雪は、綺羅びやかな月の光に照らされて、桜のように散っていった


「僕ら鬼とは、程遠いね」

風間「なにか言ったか」

「いんや？何にも」


さぁ、今宵始まるは動乱の世で血に塗れながら返り咲いた新選組と鬼の物語

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