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学校から駅までの道のりにあるジャンクフードのお店に入り、三人で席に座る。周りにはやはり、私たちと同様に帰り道を楽しむ、同じ制服を来た学生たちがあちらこちらにいた。
これ、もしかしたら同学年の子いるんじゃ…?
渡辺くんとふっかといるのが私なんて知れたら、二人が迷惑したり…しないのかな?
《あれ、Aちゃんそれだけ?》
『あ、うん…家にご飯あるし…』
《しょーたも少な!》
「いいんだよ、これくらいが!お前が食いすぎなんだよ!」
『ふっかは結構ガッツリ食べるんだね。』
《おー、腹減ってるからな〜》
私と渡辺くんはポテトとドリンク、ふっかはきちんとセットメニューを頼んでいた。
どうやら渡辺くんは少食らしい。
「………って……んの…?」
俯いてぼそりと何かを呟いた彼の言葉は、私にもふっかにも聞こえない。ガヤガヤと響く周りのお喋りが静まり返ってほしいと、本気で思った。
『渡辺くん、何か言った?』
「いや、別に?」
口にポテトを運びながら言った、渡辺くんとの視線は交わらない。その喉の奥に隠された本心はなんだったの?
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杏奈(プロフ) - キュンキュンしたり切なくなったり...素敵な作品でした!何気ないセリフだけど「馬鹿だな、俺のことはいいんだよ」にひゃーとなりました笑!はつ恋は実らない。も読んでいたのでやっぱり作者様の表現好きだなと思いました。これからの作品も楽しみにしています! (2020年7月12日 22時) (レス) id: aadbdb729c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月叶 | 作成日時:2020年7月8日 0時