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でも、そんな事を伝えたら余計に彼を混乱させてしまうのは明白だから…
『私の事は…ただの従業員って伝えて?』
『えっ?』
『せっかく皆の事を思い出す事が出来たのに、また記憶がないという事で風磨くんを苦しめるのは嫌なの…』
だって…別に、この1ヶ月の記憶を失ったとしても彼がこれから生きていく上で何ら支障は無いんだし。
『…分かった。Aちゃんがそれで良いなら…そう伝えるね?』
勝利くんが風磨くんの元へ戻ると、健人くんは私に言い聞かせるように話し出した…
『何も無かった事にする訳?今日で俺達、帰っちゃうんだよ?本当の事を言わずに、このまま別れたら後悔するよ?』
『風磨くんの事が好きだから…大好きだから負担になりたくない…』
涙が止まらない。
こんな事なら、気持ちなんか通じない方が良かった。
『本当に良いの?そんなに辛いのに?』
『健人くんにも迷惑をかけて…ごめんなさい…すぐに泣き止むから…』
『何言ってるの?ずっとここにいるから…我慢しなくて良いんだよ?』
その言葉通り、健人くんは私が落ち着くまで、ずっと居てくれた。
特に何かを言う訳でも無く黙ってそこに居てくれたから、背中から伝わる温もりが一層優しく感じられ、彼らを快く送り出す決心をする事が出来た。
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らきめろ(プロフ) - ☆さん» 先程修正しました。本当にありがとうございます! (2019年6月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 1c0e4a1089 (このIDを非表示/違反報告)
☆ - パート2のコメント欄に間違い1つ指摘したので直してもらえたら嬉しいです (2019年6月30日 10時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
らきめろ(プロフ) - ヒヨリさん» ありがとうございます!忙しくてなかなか更新出来ませんが宜しくお願いします。 (2019年5月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 1c0e4a1089 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - らきめろさん» 更新頑張ってください!! (2019年4月28日 16時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
らきめろ(プロフ) - やばたにえんさん» コメントありがとうございます!出来るだけ早く更新したいと思いますので宜しくお願いします。 (2019年4月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 1c0e4a1089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らきめろ | 作成日時:2019年1月29日 21時