君の夕焼け《D.gray -man》 (ページ5)

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神田とお仕事ページ5

Aside

A｢あ、いたいた。神田ー｣
神田｢おせぇぞ。｣
A｢ごめんごめん。今度蕎麦奢るから、さ？｣
神田｢…別にいい｣
A｢か、神田やさしー｣

今なんで言葉が詰まったかって？
少し褒めただけでもカップリングされる可能性があるからだよ

今だって他の人たちからの視線がうるさい

A｢神田…｣ﾎﾞｿｯ
なるべくまわりに聞こえないように神田の耳元で話す
神田｢あっ…！？なんだ…｣
A｢あのさ…協力してほしいことがあるんだけど…(｢あっ！？｣てなんだ…？)｣

なんか変なあだ名でカップリングされてること、すでにアレンとリナリーが犠牲(？)になっていることを神田に話した

神田｢…ﾁｯ｣
なぜ舌打ち…もしかしてめんどくさいからか…

A｢あ、いや、ごめん。少し距離を置いてくれるだけでいいんだ。めんどくさいならそれでいいからさ｣
神田｢…気づけよ｣
A｢は？｣
神田｢今こうやって近くで話してるだけで可能性があるってことを｣
A｢あ…｣ｽｯ

言われたとたん気付き、少し神田と距離を置いた

神田｢はぁ…気がつかずにするのが一番危険だ｣
A｢おお、ありがとう。流石神田｣ﾆｯ
神田｢…｣

ーーーーーーーー

神田side

A｢か、神田やさしー…｣

その言葉詰まりに違和感を覚えた
いつも明るいAが今日はおかしいしゃべり方をしている

どうしたのか聞こうと思ったが、逆に嫌かもしれない

A｢神田…｣ﾎﾞｿｯ
神田｢あっ…！？｣

急に耳元で話しかけられ驚き、おかしな声がでてしまった
Aの暖かい吐息が耳に当たり、思わず赤面する

神田｢…なんだ｣
A｢あのさ…協力してほしいことがあるんだけど…｣
神田｢…ﾁｯ｣
A｢あ、いや、ごめん。少し距離を置いてくれるだけでいいんだ。めんどくさいならそれでいいからさ｣

俺はめんどくさくて舌打ちしたんじゃない
ただAをあのもやしにとられたような気がし、悔しかったからだ
俗に言う嫉妬だ

神田｢気づけよ…今こうやって近くで話してるだけで可能性があるってことを｣
A｢あっ｣

俺に言われてようやく気がついたのか、ゆっくりと俺から離れた

神田｢はぁ…気がつかずにするのが一番危険だ｣
Aにはそういうところが多々ある
A｢おお、ありがとう。流石神田｣ﾆｯ
そう言いAは少し口角を上げた
神田｢っ…｣
不意討ち
天使のような笑顔
そういうところだ…